Tuesday 30 January 2018

34歳的ダイエット。



年末、日本に一時帰国中、人間ドックに行った。
そもそもブダペストの家に体重計が無いので
本当に久々の体重測定。

恐ろしいことに、
3年前にブダペストに来てから
10kgも増えていた。

そして先日届いた結果が、
「脂肪肝」
フォワグラの国に来て、
見事にフォアグラになった。

確かに、最近写真に写った自分を見ると、
特に斜めからの角度が
ものすごく恰幅のいい人になっている。

プールに通ってるから
肩周りに筋肉付いたのかも、
と、楽観視していた結果がこれ。
緊急ダイエットせねば。

ただ、車通勤だと、どうしても
気合を入れて運動しないと
毎日全く筋肉使っていない。
前職が自宅から1時間半の職場で
立ったり座ったりの接客業だったのと比べれば
10kg増も納得の結果。

週一のプールでは限界があるということだ。
ということで、
去年の始めやっていた
ダイエットを再開しようかと考え中。

週2プール+週1ホットヨガ

これ、面白い位効果が出る。
30代ともなると、
食べる量減らすとかでは
あまり効果が無いけど、
この二つの組み合わせは結構すごい。

先ずホットヨガがすごい。
一回行っただけで、ジーンズ緩くなるし、
横じゃなくて、腰の後ろのクビレが出る。
肌もしっとりするし、
プールでは落ちない背中のお肉に
結構効く。

しかもホットヨガ行った、その足でプールに行くと、
本当に魚になったかと思う位、
水の抵抗を全く感じず、
いつまでも泳いでられる感じ。

プールに関しては、
ネットでダイエットに効果のある泳ぎ方を調べ、
ゆっくりでいいので、30分は一回も足をつかずに
泳ぎ続ける。

クロールの方が運動量が多いけど、
疲れて長く泳げなくなる可能性もあるので、
平泳ぎでも、長〜く泳ぐことが
脂肪燃焼に良いらしい。

ということで、
最初10分位は平泳ぎで
水が軽く感じてきたら20分位クロールにしている。

気分的には全く辛くないし、
水の中だと気持ち良く、
考え事も出来るし、無心にもなれて、
精神的にも良い。
と言っても30分後に足をつくと
意外とちゃんと息が上がっている。

とは言っても去年ホットヨガを辞めたのには理由があって、
単純に精神力が必要で、メゲやすかったのと、
心臓がバクバクし過ぎて、体に悪そうだったから。
ネットで調べても、
やっぱり自律神経的な問題点が指摘されていた。

う〜ん、と考えるけど、
やっぱり効果が直ぐ出て欲しいので、
痩せやすくなるまでホットヨガに行き、
プールの回数を増やしてキープすることにしようかな。
You Tubeとか見ながら家で頑張ればいいんだろうけど、
他人の視線というプレッシャーが無いと直ぐに面倒になってしまう。

ということで、
脂肪肝にも自律神経にも
全く危機感無さそうな、
緩々ダイエットの開始宣言。









Monday 22 January 2018

ドイツの結婚式


スペインに留学していた時に
通っていた語学学校で、
一緒にインターンをしていた
ドイツ人の友人が去年の夏に結婚した。

ということで、
ドイツはKarlsruheに
今はプラハに住んでいる、アメリカ人の共通の友人と
結婚式へ行ってきた。
(夏休みの話だけど…笑)

ブダペストからWizz airで結婚式当日の朝に
Karlsruheの更に南のBaden-Baden空港に着いたあと、
バスを乗り継いで、
ホテルのあるEttlingenというKarlsruheの南側の
小さな街はスルーして、
Karlsruheの北にある
Weingartenという小さな街にある教会へ。
という何とも交通の便が悪い場所。

最初は「知人に車で迎えに行ってもらうから〜。
教会で着替えられるかも聞いておくから
あなたは何も調べなくていいからね!」
って言ってたのに、
最後は余裕が無くなったらしく、前々日の夜に
着替える所もホテルに寄る時間も無いから、
空港のトイレで着替えて
結婚式用のドレス姿で
自力でバスを乗り継いで来いと、
丸投げしてくるっていう
スパルタな友人。

そして天気予報は雨。
ロングドレスで雨でスーツケースはあり得無い。
と、思考を巡らせること暫く。
Google map上では、教会のすぐ近くに
感じのいいホテルが2軒ある。

ということで、
切実な感じを出しながら、
泊まらないのに失礼だけど、
お金払ってもいいから
着替える場所を貸して下さいと
行く前日にメール。
快諾。
ビバ田舎の優しさ。

ということで、
空港からスーツケースを引きずり
ホテルを目指す。

(ほんとに何もない所の空港)

(バスを乗り換えした何もない駅)

(休暇中だから着替える部屋貸せないと
親切に休暇中に返信くれたホテル①)

(結局無料で着替えさせてくれた、親切なホテル②)

(着替えた部屋)

(着替えたホテルの目の前にある、会場の教会)

(バレンシアで買ったドレスと、色が被った式のしおり)

(とっても素敵な教会の中と主役の後ろ姿)
(式の後は教会の後ろの方で、シャンパンとフィンガーフード)

(教会の前にあった可愛い家)

(教会から新郎の親戚の車に乗せてもらい、近くのイベントホールへ。
コーヒーと選び放題のカップケーキ)

(イベントホールの上の階でディナービュッフェとカクテルバー)

(円卓のメンバーは、友人のアメリカ人と、新郎の音大時代の友人たち)
(パズルの裏に用意された絵の具で、ゲストが一人一人絵を描いて、
最後は合わせて一枚の絵に。という凝った演出。)

(ディナーの間、好き好きに写真を撮って貼るボード)

(今回泊まったホテルの前の道。本当に何もない所だった)

友人は、ドイツの田舎のいいとこの一人娘。という感じで、
スペインにいた時から、お嬢様っぽかったけど、
式も物凄いこだわりが詰まっていて
参加した方も楽しかった。

ディナーテーブルの上の
メニュー表を立てる木ですら、
自分たちで森に切りに行ったらしい。
でも生の木が湿っぽくて
式前日までお母さんがオーブンで乾燥させたりとか
手作りなのに手作りの域を超えていた。

旦那さんが音楽一家出身で、
本人も学校で音楽を教えている。
ということもあって、式の入場から最後のパーティーまで
全部音楽は家族と友人の生演奏。
参加者も音楽の先生とか、プロの演奏家とか、
華やかな会だった。

そして、式自体はドイツ語だったので
何言ってるか分からなかったけど、
二人の神父(そのうち一人は女性)が
代わる代わる司会をしていて、
変わってるなぁ〜、と思っていたら、
新郎がカトリックで、
新婦がプロテスタント。
ということで、それぞれの神父が
両方のやり方で式を進めていたらしい。

確かに途中、
女性の方が、「起立」と言った瞬間、
男性の方が、「今は着席です」と訂正し、
新郎新婦が立ったり座ったりして
会場が笑いに包まれる瞬間があった。

11時位から式が始まって、
最後のダンスパーティーが終わったのが翌朝4時。
その間ずーっと飲んで食べて喋っていた。っていう。
長かったけど、良い1日だった。

今回、色々と悩んだ結果、
ウィーンで見つけた、アンティークのシルバーに
メッセージが入ったイギリスのメーカーの
バターナイフ(Spread Loveと書いてある)と、
対のフォーク(Mr.のとMrs.の)をプレゼントすることにした。


でもラッピングがショボかったので、
自分で空箱を買い、中に結婚式っぽいハートの紙を敷き、
外側を派手にメッセージ用のアルファベットのスポンジで
名前等で飾ってみた。

そして試験管っぽいメッセージ入れを見つけたので、
友人が好きなオレンジ色のメッセージカードを中に入れる。
東欧で揃えた割には上出来ということにしよう。
と、自己満足している。

今年の春にはスペイン人の友人の結婚式に
Madridへ行く予定。
トルコ、ドイツと来てスペインの結婚式がどんな感じで
それぞれどう違うのか、
今から楽しみ。









Friday 19 January 2018

ウィーンでチェロを習う ⑤ 〜完〜



結局チェロが届いてレッスンの開始となったのは
6月の最終週になった。
3月の頭に母から連絡があってから
実に3ヶ月半。

ヤマハ音楽教室だったら
とっくに始まっていたんだろうけど
ウィーンでプロからチェロを習えるなんて
こんなご縁は滅多にない。
しかもこんなに沢山の人に協力してもらえるなんて、
ありがたいしか言いようがない。

先生はコンサートで国内外問わず
あちこち行っているようで、
最初は正直日程が合わずに続かなかったりして。
とも思っていたけど、
最初の7月だけ毎週末通って、
その後、意外と基本的に
月2回位のペースで半年通えている。

というか、先生一家の予定の詰め込み具合がすごくて、
実家のある南オーストリアでお父さんの誕生日パーティーがあって
お昼にウィーンを出発するから、
朝10:30に来られるならいいよ、とか、
(そんな日に申し訳ないなぁ、と思いながら行ったら、
結局私の前に奥さんがバイオリンのレッスンをやっていた)
息子の親友の誕生日パーティーに付き添わなきゃいけなくて、
更に夜はコンサートがあるから、
15時ピッタリに来られるならいいよ、とか。
私だったら絶対レッスンの予定入れない様な隙間に
予定を突っ込んでくれる。

レッスンも、真面目にゆるい感じで、
結局毎回一時間では終わらず、
一時間半は必ず教えてもらっている形になっている。

最初に、一時間を超えた分は追加料金と言われていたのに
初回に一時間半分支払おうとしたら
一時間分でいいと言われた。

多分、毎回絶対一時間で終わらないから、
ちゃんとお金を取ろうとしたんだろうけど、
先生の感じから、カッチリどれだけオーバーしたか
チェックするのが面倒になっちゃったんだろうと思った。
お財布にもありがたい。

何より、毎日家で練習したり、
先生や先生の家族の感じにも癒されるし、
ウィーンという街に月に2回ホッコリさせてもらい、
習い事をしているワクワク感もあり、
とても精神的に良い。
「助かっている。」
という言い方の方が合っているかも。

あと一ヶ月経たないうちに、
ハンガリーへ来て丸3年になる。
丸2年になった時、
あと一年持たないかも。。
と思っていたけど、
チェロと先生とウィーンに支えられ
3年を迎えられそう。

今回本当に良いご縁に恵まれて
運が良かった。

ユルすぎる先生に関しては
おもしろネタも溜まってきたので
またの機会に書いてみようと思う。

おしまい。










Wednesday 17 January 2018

ウィーンでチェロを習う ④


先生を紹介して下さったお二人には、
ブダペストでも楽器を探せる様に、
チェロ科ではないけど、
リスト音楽院に通っているお知り合いも紹介して頂いていた。

その方と一度ご飯をご一緒して、
更にお知り合いのチェリストの方をご紹介頂き、
半日お付き合い頂いて、
ブダペストの楽器店の楽器と、
その方の知り合いで個人で楽器を扱っている人の所へ
連れて行ってもらった。

この個人の所に良さげなイタリアのチェロがあったけど、EUR 3,000。
私自身はさっぱり何も分かっていない状況。
チェリストの方は、楽器は良い物だし、
物の割には(特にイタリア製であれば)値段がかなり安い。
弾いた感じの音も良いそう。
問題は果たして初心者の私がこれを買うべきなのか、
最初はもっと安いもので始めるべきなのか。
と、すごく真剣に悩んでくれていた。

何度も心の中で、というか口にもしていたけど、
私ただの初心者なんですけどねぇ…
と思った(というか今も思うけど)程、
レベルが違い過ぎる方々なのに、
本当に至れり尽くせりで感謝しかない。
軽くあしらってもらっても
全然文句は言えないのに、
今回出会った人たちは全員真剣に考えてくれて
全員フレンドリーで
全員素敵な方々だった。

最終的にウィーンの先生が
ドイツのバイオリン職人の友人から
ハンガリーでもレンタルが出来るかもしれない。
という選択肢を押していたのと、
あまりハンガリーの楽器の音が好きでないと言っていたことから、
そのチェリストの方とも相談して、
やっぱり習う先生が良いと言っているのが一番良いのでは。
ということになった。

先生は一応他のウィーンのバイオリン職人にも
何件かレンタル料を問い合わせてくれたけど、
先生のドイツの友人が一番安くて条件が良く、
結局その人もハンガリーまで楽器を持って行ってもいいよ、
と言ってくれたので、
次にその人がドイツからウィーンへやって来る時に
私用の楽器を持って来てくれることになった。

…⑤へ続く。





Sunday 14 January 2018

ウィーンでチェロを習う ③


 (Rathausもすぐ近く)



早速翌週トライアルを受けに再度ウィーンへ。
教えてもらった住所へ行くと、
街の中心部なのに静かな住宅の並びにある
とてもいい感じのアパートだった。

声とWhatsappの写真から
勝手に堅い感じの真顔のおじさんを想像していた私。
扉を開けてくれたのは、
笑顔の先生と
奥さんと
小学生位の息子さんの爽やか一家。
あ、ゆとりの匂いがする〜。
という感じだった。

トライアルと言っても、
お互い自己紹介的な感じで話をして、
先生が持っているチェロや弓を見せてもらいつつ
これがバロックのチェロで、こんな音、
これがフランスのチェロで、こんな音、
とか違いを説明してもらったり、
チェロと弓の内部構造や、
どの部分がどう音に影響を与えているかの説明とか、
そんな感じで終わった。

先生はウィーンとザルツブルグとドイツでチェロの勉強をして
一時はオケにも所属していたけど
人間関係が面倒だったので、フリーになったそう。
チェロが弾ければ幸せなので
クラシックからモダンから観光客向けの演奏から
何でもやっているらしく、
日本にも年に一度毎年演奏に行っていると言っていた。
初心者から音大受験者まで
色んなレベルの人に教えているそうで、
別に私が初心者だからと言って全く問題では無さそうだった。

ちゃんと教えて欲しいけど、
厳しすぎて新たなストレスになるのも嫌だったので、
先生の、チェロが好きで自分が弾ければ幸せなので、
他の小さなことにはこだわりません。
みたいなユルさと、
でもチェロが好きなので、
人間の筋肉の構造がこうだから、こうした方が良い的な
ちょっとオタクっぽい細かい説明とかのバランスが
自分が求めていた感じとピッタリだったので、
その場で、では今後よろしくお願いします。
と即決した。

楽器を見つけなきゃいけないこともあり、
翌々週からレッスンを始めることに。
その間、先生も楽器を探してくれるし、
私もブダペストで探してみることに。


…④へ続く。






Thursday 11 January 2018

ウィーンでチェロを習う ②




春だけどまだ肌寒かった3月末のウィーンで、
お二人にお会いする。

想定はしていたけど、
「ブダペストも音楽の都であり、
チェロに関して言えばブダペストでもいい先生がいるはず。
オーストリアはチェロでそんなに有名じゃないよ。
最初はとても大事だから初心者は身近な先生に間を空けずに通って
何度も修正をしてもらった方がいい。」と言われた。

ただ、私が西を必要としている状況や、
月に2回は通うつもりという話等をしたところ、
「初心者は最初の先生次第で台無しになることもあるし、
最初にいい先生に習うことも大事かもね」と言って少し間を置いた後、
フリーで演奏する時にたまに一緒になるチェリストが先生もしている。
ということで、その場で電話をかけてくれた。

私は全くの初心者で、楽器もないし、楽器もさっぱり分かってないし
ブダペストに住んでるけど、ウィーンで月に2回チェロを習いたい。
と伝えると、
やっぱり同様にブダペストにもいい先生がいるはずな話をされ、
同様に状況を説明した。
そうしたら、
初心者に教えるのも問題ないし、
楽器を探すのも手伝ってくれるし、
1回1時間50ユーロで、
1時間を大幅に超えてしまったらその分料金発生で良ければ
教えてあげるから、取り敢えずトライアルする?
という話になった。

事前に日本のヤマハ音楽教室のチェロレッスンが
30分で4千円というのを見ていたのと、
オケに所属せずにフリーで生計を立てている人に
その値段で習えるのはすごい。とパートナーの方に言われ、
取り敢えずトライアルレッスンをすることに。

ただ、未だその先生に習うと決まっていないし
楽器も探さなくてはいけないので、
ウィーン国立音大の掲示板の所へも連れて行ってもらった。
そこには楽器を買い換える生徒が出している楽器売りますの掲示や
音大生が空き時間にチェロ教えますの掲示があった。

楽器に関しては、もし次にもっと良い楽器が欲しいとか、
もういらないと思った時に
安すぎると売れないこともあるし、
最低EUR 3,000以上のものが良いのではないかとのこと。

取り敢えず何個か掲示を写真に撮って、解散。
と思いきや、
「未だ家に帰りたくない」とのことで、
私の運転で(今考えると恐ろしい。。)
ウィーンの街を見下ろせる丘の上へ観光に。
ちょっと散歩をした後に
お二人を帰り道にあったメトロの駅で降ろし、
お礼を言ってお別れ。

…③へ続く。





Tuesday 9 January 2018

ウィーンでチェロを習う ①



色んなことが重なって、6月末からウィーンでチェロを習っている。

チェロは、子どもの頃にテレビで見てから
いつか弾いてみたいとは思っていた。
でも人生が落ち着いて、自分の家族を持って、
ゆとりが出るような頃に
ゆとりが出てたらでいいかなと思っていた。

ことの発端は、昨年の春の始まり。
暗〜い冬がやっとこさ終わって、
既に次の冬の自分の精神状態が不安になっていた。
これは、明るい春夏のうちに、
自己精神管理術でも身につけて対策を打っておかねば。
と思い、考えること暫く。

アメリカ人みたいに、心が健康でも心理カウンセリングに通って
自己管理するのもいいのかも。
と思ったけど、
カウンセラーと波長が合う確率って
そんなに高くなさそう。と思って却下。

あ、そう言えば友達が音楽療法を勉強してたけど、
良さげ。と思って調べていたら、
音楽療法は人の演奏を聴くことによる効果の出し方と、
自分で演奏することによって
効果を出す方と2通りあると書いてあった。

確かに音楽やるの良さそうだし、
自分でやった方が楽しそうだし、
家で一人で出来るのっていいな。と思い、
楽器やるならチェロだな。
音楽療法じゃなくて、
普通に楽器習うので十分そう。
という結論に。

早速お値段を調べてみようと
ブダペストのチェロレッスンを検索。
おじさん先生のサイト1件しかヒットしなかった。
すごく良さげな先生だったけど、
お値段が書いていなかったのと、
「音楽を演奏するということは、人生の困難な時期を
生き抜く助けになる。と自身の経験から言える。」
と書いてあった。
正に私の思惑通りのことを仰っている。と思ったし、
この人は恐らくいい先生なんだろう。という感じのページだった。
でも私の方向性としては、
暗い気持ちを分かち合いたいというよりは
何か明るいものを受け取って、自分も明るい方向へ。
という気持ちだったので、しっくりこなかった。

検索方法が悪かったのか色々検索ワードを
変えても全然それっぽいページが出てこず、
あ、ウィーンで調べてみよっかな〜。
音楽の都だし、明るくて楽しそうだし。とノリで検索。
今度は沢山出てきすぎて、選び方の基準が分からず
どうしたら良いのやら。

ただ、ウィーンで習ったら、
西に行くことによる気分転換と、
音楽による一石二鳥になる。
月に2回位で通えば交通費がそんなにかからず、
週末に行けば駐車料金もかからないぞ。
と気持ちがそっちに惹かれてきた。

父がずっと趣味でファゴットをやっていたので
聞いてみようと、
たまたま音楽に全く関係の無い母も宛先に入っていた
「荷物送って」のやり取りのメールに
そのまま続けて質問してみた。

父は息子がいたらチェロをやらせたいと思っていた人なので
喜んで知り合いに聞いてくれるとの返信。
でも数日後、そんな父から次の返信が来る前に
たまたまメールの宛先に入っていた母から返信が。

「今日ゴルフで一緒になった友人が、ウィーンの音楽家と
知り合いらしくて、今その音楽家と日本人のパートナーが
その人の家に泊まってるらしいけど紹介してもらう?」と。
何だそのタイミング。
と話を聞くと、
チェロではないけど、ウィーン国立音大首席卒で、
今は准教授として同大で教える傍らフリーで演奏活動をしている人だそう。
日本人のパートナーの方も別の楽器で同大首席だった人だとか。

お母さん、そんな人紹介してもらったら
嬉しい気持ちが無いと言えば嘘だけど、
こっちはただの初心者だから、
レベルが違いすぎて恐縮の気持ちしかないわ。
と伝えたところ、
母も同様にその人に伝えていたらしく。
でもその人はもう本人にウィーンでチェロ習いたい子がいるから
誰か紹介出来ないか。と聞いていて、
本人も考えてみると言ってくれている。という話になっていた。

母もレベル違いすぎる点は伝えていた上でなので
取り敢えず言われた通りに状況を日本人のパートナーの方へメールする。
そうしたら、細かな希望等分からないので一度ウィーンで会いましょう。
ということに。

…②へ続く。






Sunday 7 January 2018

このオヤジは凄い。という人。



ブダペストに住んでいる人なら
一度は見かけたことがあるだろう、このおじさん。
ドナウ川沿いのインターコンチの前で
水の入ったグラスを鉄琴みたいに演奏する。
そのクオリティの高さに
道行く人が足を止め、
割といつも人だかりが出来ている。

そしてみんなが割とチップを入れていくので
結構稼いでいるのでは?と目論んでいる。

この週末、おじさんを横目に歩いていたら
おじさんが演奏中にクルッと左を向き
派手にクシャミをした。
その大きなクシャミと
動き続ける手の動きの素早さが
なんとも言えず面白かったので
一人だったのに声を出して笑ってしまった。

グラスの可愛らしい音に似つかわない
ゲジ眉毛で無表情のおじさん。
見かけた人は是非、
足を止めてみて欲しい。

きっと、
あいつ暫く聞いているくせにチップを入れやしない。
と思ってそうなおじさんと何回か目が合うはず。
(実体験を元にした推測)








Saturday 6 January 2018

言い方と言う相手。ということだ。


12月23日から1月3日まで日本へ一時帰国。
あっという間で、会う、買う、食べる、しかしていない。
忙しいのと、日本の電車の走り方が滑らか過ぎて
「電車で寝る」という日本人の行為のメカニズムが解った気がする。
座席が暖かいというのは、もう不可抗力です。

ということで、いつものSwiss airのチューリッヒ経由。
お金がある訳ではなくて、
お金が無くても買える時期に買っているだけ。。

そして単純に、
チョコが貰えるとか、
白ワインとビールの外身が欲しくて飲みたくないけど飲むとか、
後ろに置いてあるお菓子が好きとか、
乗り遅れた時にドーハとかパリに降り立つのが怖いとか、
オタクの小学生みたいな動機なだけ。


行きの飛行機で、通路を挟んで斜め前に
気の強そうな日本人女性とその子供が座っていた。
出発して暫くした後、いきなりスクリーンがブチッとなって、
その人が子供に見せていた映画が止まってしまった。
周りも一瞬騒ついていたものの、
その人の「どうなってるの!?信じられない、何とかしてよ!」感がすごくて、
あの人めっちゃイラついてるなぁ〜と思って見ていた。
明らかに全員のスクリーンが止まっているのに
リモコンをガチャガチャ、ガチャガチャ。
映画に対する気合いが凄いっす、姉さん。

その後、その人の後ろに座っていた大きな外国人男性が
座席を立つ度にその女性の背もたれに掴まるので、
座席を揺らされたその女性が
物凄い睨みを利かせて大袈裟に振り返るのに
その男性は既に立ち上がっていて気づかない。
という場面を数回目撃した。

更にその後、その女性のイヤホンの接続が悪かったらしく
日本人の乗務員がテープを持って来て謝りながら補強をしていた。
女性、最高に不機嫌そう。

というのを見て暇を潰しながら、
隣が運良く、
田舎から来たベジタリアンの
素朴なスイス人のおじさんだったので、
ほのぼのお喋りをして無事成田へ到着。

アメリカの語学学校で知り合った奥さんが日本人で、先に帰国しており、
日本橋の近くのバス停まで奥さんが迎えに来てくれる、
というおじさんと入国審査の所で握手してお別れ。

そんなこんなで、今度は帰りの飛行機。
隣の席が、ブラジル系っぽい感じのクリクリ頭の青年だった。
窓際に座る青年は、感慨深そうに窓から何もない成田の風景を見つめ、
離陸後間も無く、まだ機体は上昇中で斜めなのに、
リュックから「氷結」の缶を取り出し、
成田の風景をおつまみに一人晩酌を始める。

「氷結って!」と思ってちょっと面白かったけど、
他人の感傷モーメントを邪魔してはならぬ。と思って無言。

その後シートベルトサインが消え、通りかかった日本人の乗務員が氷結を発見。
「お客様すみません、残念ながら当機内ではこちらが提供する
アルコール飲料しかお飲み戴けません」と言ってきた。

青年は悲しそうな顔をしながら
「ごめん、知らなかったんだ。でもこれがこれ(氷結)を飲める
最後の機会なんだ。
日本にしかないものだから、スイスでは飲めないんだよ」
と懇願。
結局乗務員は外人には強気でいかなければ!といった感じで
「アイム!ベリーソーリーっ!バット!ユーカーントっ!」
と口調を荒げ、青年はあと三分の一くらい残った氷結を断念。

その後提供されるアサヒスーパードライを
これでもか、というくらい飲み続け、
数時間後には酒臭い体臭が放たれていた。
トイレに立つ度に「すいません、トイレ」と日本語で言うので
恐らく暫く日本に滞在していた人で、日本が楽しかったんだなぁ。
と思ったけど、酒臭かったので話しかけないことにした。

そんなこんなで帰りは映画で暇を潰そうとイヤホンをさすと、
今度は私のイヤホンの接続が悪く、
指でずっと押さえてないと聞こえない。という状況。

あ、そうだ、私もテープを貼ってもらおう、と
行きの怒れる女性事件を思い出し、
乗務員の人にテープ下さいと言う。

やってきたのは日本人女性の乗務員。
最初から「私急いでるんです」って感じの人だった。
幅1cm位しかない紙のヘニャヘニャなテープ2枚を
サッサとイヤホンにつけて帰って行った。

聞こえるようになったので、
久しぶりにHolidayを観て、丁度イギリスに留学していた頃の、
イギリスが舞台の映画だったから、昔大好きだったなぁと
青年が氷結を飲みながら何もない成田の風景を見つめる気持ちが
よく分かる気がする。と思ったりしながら眠りにつく。

数時間後、青年に「すいません、トイレ」と起こされ、
青年が狭い座席を通り抜け、席に戻ってまたアサヒを飲み始めた時、
私はイヤホンを固定していたテープが、
私の席を通り抜けた青年によって切れてしまったことに気づく。

また音が聞こえなくなったので、
乗務員呼び出しのボタンを押すこと暫く。
何故かみんな忙しそうで、全然止まってくれない。
私は暇だったので、まぁ気づいてもらった時に来てくれればいいや〜。
と特にワザワザ乗務員に声をかけるでもなく
指でイヤホンを抑えながら気長に待っていた。

すると、恐らく乗務員を取り纏めている一番偉いっぽい
見るからにサービス業大好き、みたいな笑顔のおじさん乗務員が
後ろから自分の持ち場へ向かっているらしい途中で
私のランプに気づいてわざわざ戻って来た。

「イヤホンの接続が悪くて、さっき他の乗務員にテープもらったんだけど
切れちゃったから、もう一回テープが欲しいんです」
と普通に説明しただけなのに、

「Oh〜、それは申し訳ない。すぐに日本人スタッフに
新しいテープを持って来させます(何故日本人限定なのかは不明)。
こんな長時間のフライトでこんなことになってしまって
嫌な思いをしたでしょう。
混雑しているから他の席に移動することも出来ないんです。
他のイヤホンは試してみましたか?
今メモを残すので、到着後すぐに技術さんに直すように指示します」

と、めっちゃ申し訳なさそうにされて、
いや、そんなに嫌な思いはしてないんだけどな。と思いながら
「ok, ok」「No problem」を連呼し、
「全然大丈夫ですよ。他のイヤホンは試してないけど、
この感じは多分受け口の問題じゃないかと思います」
と言っておいた。

その後、最初の人とは別の日本人乗務員がやってきて、
布のガムテープをくれた。
何故最初からこっちのテープをくれなかったのか。
と思うほど、一発で改善。

快適にエマワトソンの映画を観る。
エマワトソンは私の留学していたOxford出身で、
留学中にスタバの二階から、道の人だかりを覗き込んだら
本物のエマワトソンがいた。
ということがあったイギリス留学を思い出す人物。
ということで、今回はイギリスを思い出す映画の旅。
と思いながら観ていたら、
おじさん乗務員が再度やって来た。

「聞こえるようになりました〜」と言うと
「今回は本当に申し訳ございませんでした。
長旅で不快な思いをさせてしまったのに、
嫌な顔せずにいて下さってありがとう。
先ほどシステムにこの件を入力したので、次のフライトでは
この様なことは起こりません。
こちらはほんのお詫びです。
こんなことが起きたけど、また私たちのフライトを利用して頂けると
とても嬉しいです」

と言って
クレーム対応用なのであろう
Laderachのチョコと、
Swiss airの割引券的なものをもらった。


いや、むしろこっちがありがとうなんですけど。
という嬉しいサプライズ。
全然怒ってないし、怒った言い方もしてないし、
たかがイヤホンだし、
結局テープ貼って聞こえてるんですけど〜。
みたいな。

チョコを見せられた瞬間、
イヤホン不調でラッキー!
青年よ、テープ切ってくれて、ありがとう。
と思ってしまった。

その後このおじさんが軽食のオニギリを配っていた時、
「おにぎり〜、おにぎりっ!、おにぎり〜、おにぎりっ!」と
嬉しそうに配っていたりとか、
日本語で挨拶する姿を見ながら、
おじさんはきっとサービス業も好きだけど
普通に日本人が好きなんだろうなと思った。

そして行きの女性の様にブリブリとイヤホンのクレームをつける人もいる中で
(女性は私より怒っていたのに何ももらってなかった笑)
「怒って言わなかった」という割と普通のことが
おじさんの日本好きな心をくすぐり、
更に、「一番偉い人」というおじさんの立場的に可能であった
「大盤振る舞いなお詫び。」に繋がったのかな。と思った。

飛行機を降りる時に出口でおじさんと笑顔でお別れの挨拶をし、
乗り継ぎ便が遅延でヘロヘロになりながら帰宅。

帰った瞬間、嬉しくて早速Laderachを開封。

(すぐに食べたすぎて、全体の写真がブレて暗いのしかないっていう状況)

中身が素敵すぎて喜びを独り言で語り続けながら、
美味しく頂戴する。


Decoupageが個人的に凄いツボなので、
Laderachのお店に行く度に、
「高いけど買いたい。でも食べたら一瞬。うぅ〜」
と結局他の物にお金を使うことにし、
一度も食べたことなかった
それっぽい牛のプリントチョコも、


エーデルワイスのプリントチョコも、
そしてSwiss air限定と思われる飛行機のチョコも、
思いがけず貰えてしまった〜!
(写真右上は、我慢出来ずに写真を撮る前に食べてしまっている形跡(笑))

きっともし次回同じ様にイヤホンが不調だったとしても、
テープ貼って聞こえる程度では
こんな物は普通は貰えないんだろうなと思う。

自分もサービス業が長かったので、
接客をしている人も人間。ということは良くわかっているつもり。
何かあった時に、自分の言い方、誰に言うのかということ、
そして言った相手と自分の波長みたいなものがあるよなぁ。
と思った出来事だった。

自国でリラックスした後、
ブダペストで再度戦いの火蓋が切られる前に
スイスにホッコリさせられた帰路だった。

そして、どうでもいいんだけど、
ブダペスト~チューリッヒ間のフライトに
毎回乗っている添乗員がいる。
タンタンが黒縁メガネかけたみたいな青年添乗員。
ドイツ語を話す彼は、
実はハンガリー人だからいつも同じフライトに乗っているんだろうか。
と、気になる存在。