Friday 16 February 2018

ナイロビには行かないけれども。



この間、ずっと行きたかった、
ウィーンの国連に行ってきた。

ニューヨークに友人を訪ねて行った時、
たまたま友達の家が国連のすぐ裏手で、
連れて行ってもらったのが最初。

ジュネーブに短期滞在中に
ジュネーブと言えば。
と思って行ったのが二回目。

と来たら、
一応、国連見比べツアーしたくなった。
というだけの理由。

あとナイロビのに行ったら国連全制覇だけど、
ナイロビかぁ。みたいな。


↑詳細は全部このページをご参照。


赤いメトロのKaisermuhlen VIC駅からすぐのエントランス。
入ったらすぐにセキュリティチェックがある。


ここでチケットを購入(予約不要)。

チケット買う時に、「学生ですか」と聞かれて、
つい何も考えずに「Noooo, I'm ooooold」と苦い表情で言ってしまい、
チケット売りのお姉さん二人に大爆笑された。
内一人は暫くツボにはまっていた様子。
つられて私も照れ笑い。
確かに、よく考えたら、そんなでもないよな。

高校生の時にクラスメイトの男の子と話していて、
「リアクション間違ってるよ」
とツッコミを入れられたことがあるけど、
どうも昔から、想定外の質問に対する
リアクションが下手くそらしい。と、再認識した。


今回はウクライナ人の美人ガイドさんだった。
やっぱりニューヨークとかジュネーブに比べると
オーラが控えめな印象。


クリスマス前だったので、ツリー。
何となく東寄りな雰囲気があったのは、
節電の為に蛍光灯が一本ずつ抜かれていたからなんだろうか。
(やっぱり過敏に反応)


何かの会議中。


至る所にオレンジが使われていた。
この色使い、オーストリアっぽい。と思っていたら、
ガイドさんが、オレンジが多いのは、
建てられた時に流行っていた色だったと言っていた。


月の石。

IAEAの天野さんではなかったと思うけど、日本人も何人か見かけた。
こういう雰囲気が久しぶりで、良い刺激になった。

最近ウィーンのことばっかり書いてしまう。
ブダペストのことを書くと、
ついついチクっと言いたくなってしまって
良くないなぁ。とは思いつつ…。









Wednesday 14 February 2018

草間彌生 的な教会。




が、ウィーンにあった。という写真。
(後ろに写っている建物は国連)















Saturday 10 February 2018

ユルすぎる先生の話 〜名前編〜




私にチェロの先生を紹介してくれた人は
先生とたまに演奏で一緒になるので
何度も先生と会ったことがある、という人だった。

最初にその人に会った時
(というか一回しか会ってないけど)、
川沿いのカフェのテラスで、
アップルストゥルーデルをご馳走になりながら、
先生に電話をかけてくれた。

「もしもし?◯◯だけど、知り合いの知り合いの娘さんで
ブダペストに住んでいる子が
ウィーンでチェロを習いたいらしいんだけど…」
的な感じで(ドイツ語だったから想像)、
先生のレッスンの詳細を聞き出してくれていた。

その横で、
私だけ何を言っているか分からないながら、
パートナーの方と聞き耳をたてつつ
電話が始まって5分くらい経った頃、
その人と、パートナーの人が突然苦笑し始めた。

パートナーの人曰く、
この5分位経つまでの間、
先生は自分が誰と電話しているか
分かってなかったらしい。

分かってなかったのに、
自分は初心者にも教えられるし、
週末でも大丈夫だし、
みたいな話をしていたのだそう。

その後、私が直接先生と話す番になり、
トライアルをしよう、ということで電話を切る前に、
「じゃあ◯◯から僕の連絡先を聞いて、
後でメールしてね」と言われた。

言われた通り、
紹介してくれた人に先生の電話番号を聞き、
Whatsappで先生のメールアドレスを聞き、
メールでやり取りをして
トライアルレッスンへ。

トライアルで自己紹介的な話をした時に
「カクカクしかじかで、
ウィーンでチェロを習いたかったところ、
運良く◯◯さんと繋がって、
紹介してもらったんだよ」
と私が言ったら先生は、

「ところで、その◯◯さんのことなんだけど、
その人誰なの?
どうも誰だか分からないんだよね〜。」
…………。

分からなかったとして、
分からない人が紹介してきた人を
よく家に上げてトライアルするなぁ。
と言うか、結局電話で最後まで誰だか分かってなかったのか。
とビックリ。

私もその人を説明できるほど知り合いではないので、
「え〜っと確か苗字は◯◯だったよ。
ほら、日本人のパートナーがいる人。」と言うと、
「え?何て苗字?◯◯?分からないなぁ。誰だろう。」
年齢とか見た目とか思いつくことを何個か言った後、
「あ〜!!!あ〜!わかった、あの子か〜。
確かによく一緒に演奏するんだよ。」
と言われた。

そんな感じなのに、
この人のトライアルまで辿り着けたのは
ある意味奇跡だった気がする。

実は仲良くないんじゃないか。
と密かに思っていたけど、
数ヶ月後に用事があって先生に電話をかけた時、
「そう言えば、今ちょうど◯◯と一緒でこれから演奏なんだよ。
◯◯って覚えてる?ほら、君を紹介してくれた」
ということがあった。

むしろ、先生が、
私が彼の紹介でチェロを習い始めたことを
覚えていたことにビックリした。

その翌々日にレッスンに行って、
「◯◯さん元気だった?」と聞くと、
どうやらその日、
先生の奥さんが、ウィメンズ・オーケストラ
(名前は多分違う)
のコンサートで、
コンサートマスターをやったそうで、
急遽人が足りなかったとかで
先生と先生を紹介してくれた人が演奏したとか何とか。
ウィメンズ オーケストラに男性二人で乗り込む程の
知り合い度なのに認識されていなかったという謎。

この人ユルそうだなぁ〜、と
最初に認識した出来事だった。









Thursday 8 February 2018

(今更)ヤツも冬装備



去年友達に言われるまで気づかなかったけど
ドナウ川沿いの石の低い塀の上に
いつの間にか、すごく小さいオットセイ的な
ミニチュアの像が設置されていた。

縦横10〜15cmしかないので、
気にして見ていないと気づかない存在。

後ろ姿は愛らしく、
斜めから国会議事堂を切なげに見つめているのだけど、
乗り出して顔を拝んでみると、
なかなか間の抜けたおじさんっぽい顔をしている。


こんな意外な顔なので、
「あの子」というよりは、「ヤツ」って感じ。

家がこの通りから二本入った所にあり、
週末は大体この道を歩いてペスト側へ行き来するので
最低2回はヤツを見かけている。

ヤツの側を通る時は、
通り過ぎる観光客が、
ヤツに気づいて興味津々で写真を撮るのか、
全然気づかれずに素通りされるのか、
何となくチェックするのが習慣になってきた。

たまに、「えっ!何これ!」ってなって、
一人だけど興奮している人がいて
見ていて結構楽しい。

こないだの日曜日、
いつもの様に夕方家に向かって歩いていたら、
ふと、ヤツの頭に黄色い物体が付いているのが目に入る。

遠くから見ると、誰かがタンポポの花でも差して行ったのかな。
という感じだったけど、
近づいてみて、一人ぷぷっと笑ってしまった。


ヤツが帽子被って、マフラーしてる…
こういう下らない遊び心大好き。
この作者が着せたのか、
別人が着せたのか。
そろそろ春ですが、
とにかくナイスです。
夏はサングラスとか掛けちゃってほしい。

因みにヤツは、くさり橋から国会議事堂(反対岸)方向へ
川沿いの道を歩いていると現れます。
(車道からは一本入る。19番トラムの車線脇の
川沿いで観光客が一番多く歩いている道)

そして、そのまま更に国会議事堂(反対岸)方向へ進むと、
Batthyany terの手前位に、
戦争のメモリアルっぽい四角い石碑があって、
その右横に、
同じ作者が設置したと思われる、
ヤツと同じサイズの戦車のミニ像もある。

最近出来たっぽいし、
中々見つからないので、
未だガイドブックに載っていないはずの
ブダペスト穴場訪問スポット。

ブダペストをこれから訪れる方は、
是非、ウォーリーを探す感覚で
ヤツを探してみて下さい。






Tuesday 6 February 2018

カーリー ケール



こないだドイツへ出張に行った時、
訪問先の会社の人達が、夕食へ連れて行ってくれた。

皆、好き好きに注文をして食べていた中、
相手の会社のドイツ人営業さんが、
お肉料理の下に、得体の知れない黒っぽい
煮込みだか、ソテーだかが敷き詰められているお皿を注文していた。

野菜っぽいけど、黒っ!と思って、
「そのお肉の下に敷かれいているものは何ですか」と質問。
「これはケールだよ。食べてみる?」との回答。

青汁の印象があって、美味しくなさそうなイメージから
食べたことがなかったケール。
折角だから、一口頂戴する。

「あれっ、お好み焼きの味がする!」と驚いた私のコメントに
周りにいた5人の日本人も試食。
「ほんとだ!」と言う人と、
「言いたいことは分かる」と言う人がいた。

これ、本当にお好み焼きの味がしたんだけど、
恐らくそれは、ソースの味付けとの兼ね合いだったんだろう。
何はともあれ、想像していた程まずい食材ではない。
ということを発見した出来事だった。

そうなってくると、
青汁になる程、体に良さげな野菜で、
別に食べられるのであれば、
早速試したくなる、
というもの。

3年間、テスコでほうれん草の横に売られていることを知りながら
無視し続けていたカーリー ケールの袋を購入。


カーリーじゃないケールとの違いは
調べても良く分からなかったけど、
正直、見た目があんまり美味しそうじゃない。


何か白っぽいし、
硬くて水を弾くので
洗えているのかも良く分からない。
茎に至っては、物凄く口に残りそうな
しっかりとした感触。

何を作るか考えずに買ったので、
取り敢えず翌日に、
日本で買ってきたインスタントのパスタソースで
明太子パスタを作る時、
パスタを茹でている熱湯に一緒に入れてみた。


熱湯に入れた途端、
鮮やかな濃い緑に変身。
ほうれん草みたいにクタッとならず、
色も黒くなり過ぎず、
意外といい感じになった。

食べてみたら
全然苦くないし、
茎も丁度良い歯ごたえで
スジとか無かった。
好きかも。

ということで、
ケールにハマる。
そして最近お弁当のおかずとしてハマっているのが、
カーリー ケールと人参の炒め物。


ごま油で、
ニンニクと生姜のみじん切りを炒め、
人参の太めの千切りと、洗ったカーリー ケールを炒める。
塩をパッパと振って、
醤油を少しだけ垂らして完成。
(醤油が多いと苦くなる)

簡単で発色も良く、
ご飯に合う一品。

ネットで調べると、
加熱してはダメということも書いてあるけど、
加熱すると減る栄養素
(糖、脂肪、食物繊維、ビタミンC、E、葉酸、ミネラル系など)と、
増える栄養素
(ビタミンA、B6、Kなど)
があるらしい。

とは言え、
食べないよりは良いだろうし、
何より食感が好みだし、
視覚的にも色鮮やかに映るってことは、
動物的勘で美味しそうと感じるような栄養が
入ってるってことだと勝手に解釈し、
加熱しつつも色々と取り入れていこうと思う。

以前海外で
すき焼きを作った時に
春菊に代わる緑の葉っぱで
ほうれん草かクレソンしか思い付かなかったけど、
次回もし海外ですき焼き作る時は
間違いなくカーリー ケールだな、と思う。

茎の感じが春菊っぽいし、
ほうれん草だと、クタッとなり過ぎて
どこに入っているか分からなかったし、
クレソンって何か春菊の渋いキャラクターを
表現出来ていない感じがする。

ということで、
最近毎週購入中。






Saturday 3 February 2018

寺島しのぶ からのカフェで出てくる水の話。



しばらく前のこと、
日経オンラインの右の方に、
「寺島しのぶ が語るルフトハンザのシュニッツェル」的な
見出しが出ていた(ちょっと違う言い回しだったと思う)。
ルフトハンザの、ドイツからザルツブルグ便の機内食で出てきた
シュニッツェルが心に残っている的な話を
寺島しのぶさんがしている記事だった。

そこで、今更ながら、
ウィンナー シュニッツェルとか、
ウィンナー コーヒーとか、
言葉の前に「ウィンナー」が付いたら
「ウィーン風の」とか「ウィーンの」
とかっていう意味というのは知ってたけど、
ソーセージの「ウィンナー」が
同じウィンナーから来ていることに初めて気がついた。
盲点というか、オツムが弱いというか、
そのまんまなのに、何で気付かなかったんだろう。

日本でウィーン風のソーセージが
あんなに普通に出回っているのかと
改めて考えると面白い感じがして、
一人今更感動してしまった。
タコさんもオーストリア人だったのかぁ。と。

でも、そもそもウィンナーってどんなソーセージか
実際知らないよな。と思い、wikipediaで調べる。
細めで羊の腸を使用しているらしい。
何となく、長さが短くて小さいやつは
ウィンナーって言うのかと思っていたけど、違ったらしい。

と、下の方の関連記事みたいなところに、
ウィンナー コーヒーへのリンクがあった。
ちょうど夏に友人と、
自分が思うウィンナー コーヒーとメランジェの定義について
議論し合っていたのを思い出して、もう一回開いてみる。
(ハンガリーのメランジェには、これでもか、という位の量の
ハチミツがグラスの底に既に入って出てくることが多い)

そこからリンクと言うリンクへ飛び、
「ウィーン包囲」とは何ぞや、
(トルコ軍がウィーンに攻めて来た時のこと。知らなかった)
というところから、
ウィーンへトルコが与えた影響みたいな記事を読んだ。


そこで、
ウィーンのカフェ文化が
この時にトルコ軍が置いていったコーヒー豆から
来ていることを知る。
そしてその豆でポーランド人のおじさんが、
(Jerzy Franciszek Kulczyckiという名前の人らしいけど、
呼び辛すぎて、おじさんと呼ぶことにした)
Hof zur Blauen Flascheという最初のカフェを開いたのだそう。
しかもそのおじさんの小さな像がウィーンの街角にあるらしい。
今度絶対見に行く(オタク系ミーハー)。

その後、そのおじさんのカフェが今もあるなら行きたいと
暫く調べてみるも、もう今は無いらしい。
でも、トルコ人がこの歴史に関して書いているブログを見つけた。
その女の人曰く、
ウィーンのカフェでコーヒーを頼むと、
グラスに入った水が添えられて出てくるのは
この時のトルコの影響なのだそう。

実はハンガリーに来てすぐの頃から、
ハンガリーやオーストリアのカフェで
カフェラテを頼むと
水が無料で付いてくることが気になっていた。
欧州では頼まない限り水は出て来ないものと
認識していたから、違和感があった。
何となくウィーンは水が良いという印象はあるけど
かと言って、頼んでないものを
サービスで出すところも違和感。
セルフサービスのサーバーで水が無料とかなら
まだ分かるけど。

ハンガリーでそうするのは、
恐らくオーストリアの影響として、
もしかして、日本と関係があったりして。
と一人妄想を膨らませていたのだけど、
トルコが関係あるとは思いもしなかった。
これまた盲点。
(日本のは、やっぱり単純に日本は水に
恵まれてるからかなと思っている)

ということで、
寺島しのぶから
思いがけず3年越しの疑問が解けてしまった。
トルコだったのか〜。
みたいな。
何かしっくりくる背景。

そんな面白い発見ばっかりの
Wikipediaサーフィンが楽しくて仕方ない。
と、友人に興奮しながら話していたら
「へ〜!何か歩くWikipediaみたいだね。
Wikipedia面白いからよく読むけど、
そこまで追求はしないかも。
時間が沢山あるんだね〜!」
と、本人に全く悪気は無さそうだったし、
友人は確かに忙しい人だけど、
私のヒマな生活について
痛恨の一言を頂戴した
そんな小話。