Saturday, 3 August 2019

住所が無い人の旅行保険(実証結果では無いかも)


(スペイン)

海外で退職し、帰国前に旅をする=住所が無い人間になる。
ということに私は予め気付いていなかった。

海外で退職すると(就労許可での滞在の場合)
・銀行口座を解約しなければいけない
(維持出来る方法があるかは興味無くて調べなかった)
・会社携帯を返さなければいけない
・携帯を使えるプランがグッと減る
・医療保険が無くなる

など、いきなり欧州での肩身が狭くなる。
が、日本にも住んでいないので
「世界中で消えても支障が無い人」
みたいな何とも言えない気持ちになった。

今回の旅の経路が不自然だったのは
(スペインからスウェーデンへ北上してからスイスへ南下)
スウェーデンでとある合宿?に参加した為で
(長くなるので気が向いたら書くかも)
その合宿?参加の為に保険に入る必要があった。

が、住所が無い人は保険に入れないらしい。
なんてこと考えたこともなく。
調べるしかないけど、あんまり情報が見つからなかった。
(駐在員とかは当てはまらないから?)

こういう王道ではなく隙間的な方向になってくると
日本語より英語の方が断然情報が多い気がする。
特に欧州滞在系はアメリカ人が書いているものが
多いし頼りになる。
英語ネイティブだから、どこでも情報集めやすいのかな。と。

よくある質問するサイト?に
仕事で欧州に長期滞在していたが帰国前に欧州で長期周遊したい。
という似た状況の人が質問しているのを2個くらい見つけ、
どれも同じ保険をオススメされていて
実際使ってよかった的なコメントもあり
良さそうだったので、私も検討してみることに。

これ↓↓↓。

https://www.worldnomads.com/row/

値段も悪く無かったので他に探しもせず申し込むことに。
ウェブ申し込み出来るので楽々〜と思ったけど
結局住所だったか居住国だったかを入力するところがあった。

あれ?と思って約款的なページを読んでみたけど
長くて面倒臭くなり、ヘルプデスクに電話する。

番号が確かアイルランド辺りで
英語ネイティブっぽい青年が出た。

私:「かくかくシカジカな状況なんだけど保険入れる?」

青年:「もし旅行中に病気になったりして、帰った後にも
ちゃんと治療を受けられる必要がある…」
(的なことを言われた気がするけど、記憶が曖昧。。)

私:「じゃあ私の場合、帰ったら日本の実家に戻って保険に入るから
治療受けられるし、この保険入れるよね?」

青年:「ウェブでも見られる加入出来る条件を満たしていれば入れるよ」

私:「ん?それって私は入れるってこと?」

青年:「ウェブでも見られる加入出来る条件を満たしていれば入れるよ」

私:「確実に入れるか知りたいんだけど、さっきの話だと私入れるよね?」

青年:「ウェブでも見られる加入出来る条件を満たしていれば入れるよ」

私:(イラッ)「じゃあさっき言われた通りに入れるってことで
ウェブから申し込むね〜、ありがと〜」

青年:(OKとか言わない)「ありがとう、さようなら」


全部ウェブに促すなら何の為のヘルプデスクなんだか。
最近この手の対応してくる人には後々揉めた時のために
「入ると断言したのを明らかに聞いていたのに止めませんでしたよね?」
と後々言えるように一言付け加えるのが癖づいてきた。
意味は無いかもしれないけど。

ということで
結局実家の住所で申し込み。

ウェブなので、その場でpdfの保険証書を入手。

ということで加入は出来た。
が、私は病気にもならず、
健康的に着々と体重を増やして帰ってきたので
実際に病院のお世話になったとして
ちゃんとお金をゲット出来ていたのか。
という点に関しては結果は分からず。

私の場合は合宿?が無ければ
保険に入らなかったかもなので
別にそれで良かったけど。

そう考えると、
本当に実家もなく住所の無い人は
やっぱり加入出来ないのかな。と。

とは言えウェブでサックリ加入出来るので
無いと思うけど今後同じ状況になったら
同じようにこの保険を利用するんだと思う。


住んでる場所が無いことの不便さを感じた出来事だった。
その他、携帯(SIMも)やらクレジットカードやら
色々と面倒なことがあったので、それについても後々書きたいと
今は思っている今日この頃。









Wednesday, 31 July 2019

シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ⑦



(スイス/丘の上の教会)


さて、肝心のスイス出国時の話。

ジュネーブからチューリッヒ経由の成田行きだったので、チューリッヒの出国管理カウンターへ。

ここまで国境でハンガリーでの滞在の話に及ぶことはなく、クロアチアからハンガリーへ入国したスタンプだけで問題無くやって来た。

ということで、出国カウンターで特に自分からは何も言わず、単純にパスポートをおばさん管理員へ渡し、何をチェックするか、チェックしてみることにした。

通常通りにスキャンとか何かやってるな〜と思ったけど、途中でおばさんがスタンプをパラパラ確認し始め、暫くパラパラし続け、最終的にはパラパラしながら「え?…ん?」と独り言を言いながら、更にパラパラし続けるので、「前はハンガリーに就労ビザで滞在してたけど、これ必要ですか?」と期限切れの滞在許可カードを渡す。

「あぁ〜!」と言って納得したように一瞬カードを見てたけど、やっぱり何か腑に落ちていない感じだったので、スイスの移民局とのメールをプリントアウトした紙を見せながら、「ハンガリーでの仕事を辞めた後に3ヶ月シェンゲン内をビザ無しで観光してるんです。事前にスイス移民局にも5月28日まで滞在可能って言われてます」と言ってみる。(この日は5月19日)

おばさんはメールはチラッとしか読まず、「でも貴方の最新のスタンプってこの2月19日のなのよ(クロアチアからハンガリーに入ったやつ)。スイスにいつ何処から来たの?」と言う。

「ブダペストからグラナダに飛行機で飛んで、鉄道で欧州周遊しながら5月頭にドイツから鉄道でバーゼルに入りましたよ。全部シェンゲン内で。」と言うと、おばさんは隣のカウンターの別のおばさん管理員に何かドイツ語で相談している。


隣のおばさん:「●◎X⚪︎△…??」(多分私の国籍を聞いている)

おばさん:「日本」

隣のおばさん:「●◎X⚪︎△〜」(笑いながら、あぁ〜…いいんじゃない?的な表情)

おばさん:「●◎X⚪︎△〜」(笑ってる)


そしておばさんは私に向き直り、

おばさん:「今回はいいけど、貴方長く滞在し過ぎよ。3ヶ月しか居ちゃダメなんだから。」

私:「そんな筈は無いよ、ちゃんとカレンダーで90日カウントしたんだから」

おばさん:(指を折りながら)「2月、3月、4月、5月、ほら、4ヶ月もいるじゃない」

隣のおばさん:笑いながらこっちをチラチラ見ながら自分の出国管理対応もしている。

私:「違うよ、2月って言っても19日からのカウントで、今まだ5月終わってないじゃん…」(その日は5月19日)

と、言いかけているのに、私が話し終わる前におばさんが、

おばさん:「もう通してあげるって言ってるんだから、いいじゃない!通りなよ。」(鼻で笑っている)

隣のおばさん:おばさんと目を合わせて鼻で笑っている。

二人のおばさん:「やれやれ…」と言う感じのことを言いながら笑っている。

私:「わかったよ、通るよ、オーバーステイじゃないけど。」


ということで、頑張って計画立てて、キッカリ90日間のビザ無し滞在だったのに、おばさんの超どんぶり勘定で、4ヶ月もビザ無しでシェンゲン内に居た人としての小言を言われながら無事出国。

二人から鼻で笑われ、とても腑に落ちないオチ。

でも後日、よくよく自分のスタンプ履歴を見ていたら、2018年8月に日本に一時帰国をした際に、ヘルシンキ経由でブダペストへ戻った時のヘルシンキでの入国スタンプが無かったことに気がついた。

要は、2018年の8月に日本を出国し、何処からシェンゲンに入ったか不明のまま2019年の2月19日にLETENYEという聞いたこともないハンガリーの国境の町から、GORICANという、これまた聞いたこともないクロアチアの国境の町へ入り、同じ日に同じ国境の町からハンガリーに入ったスタンプが残っている。

という筋があまり通っていないパスポートを持った人が、その後何のスタンプも無しに突然5月にチューリッヒ空港へやって来て出国したいと言う。
確かに不審点はあったみたい。と思いつつ、それでも、そういうのを管理するのがおばさんの仕事なのでは…。と思ってしまう。


それにしても、スタンプって未だに重要な役目を果たしているんだなと実感した。

そしてそんなに割と重要なスタンプなのに、システム化しているから要らない的な感じで、押したり押さなかったりするの辞めて欲しいわと心底思った。


そんな感じで最後の最後まで欧州らしさを感じさせる90日間の旅の終わり。


<後日余談>
日本に入国する時に「スタンプいらないですよ〜」と言われて
押さずに帰国したら、住民票戻す時に市役所の人に、
「えっ、スタンプなしで入って来ちゃったんですか!」と言われた。

入国した日が確認出来なきゃいけないらしい。
ということで、飛行機のチケットを見せたらOKだったけど、
長期海外滞在してた人は帰国のスタンプを自分から取りに行かねば、
空港のおばちゃんに騙されてはいけません。

そして、会社の年末調整かなんかの時にも、口頭で伝えるだけだったかもだけど、
日本への入国日を聞かれた。という。
スタンプ未だ未だ重要です。








Thursday, 25 July 2019

シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ⑥


(総じてコミカルで笑える大昔の宗教画が多かったハンブルグの美術館。
キリストが十字架を背負って大変な場面なのに
キリストの動きが何だかお笑い芸人に見えて笑ってしまった一枚の絵)



それぞれの国境越えの時に、どんな感じだったかの記録。


<ハンガリー/スペイン間、飛行機移動>
・シェンゲン間の飛行機移動なので、パスポートコントロール無し。

<スペイン/フランス間、鉄道移動>
・3人組の強面の銃を装備した警察がパスポートを見にやって来た。
・パスポートの表紙だったか写真のページだったかを機械に読み取りさせていた。
 が、何かが変だったようで、数回読み取りをやり直ししていた。
・パスポートのスタンプをペラペラと確認。結構長い時間、黙々と見ていたので
 ヒヤヒヤしたけど、恐らく5月19日にクロアチアからシェンゲンに入った
 スタンプを見つけたようで、OKが出た。
・その後、恐らく税関の人たちがやって来て、荷物はどれか聞かれる。
 自分の荷物を指差して終わり。
・同じ車両に一人で乗車している黒人が複数人おり(別々に座っている)、
 明らかにその人達だけ執拗に質問されていた。
 たまたま私の隣も黒人で、旅の目的や荷物に関して何個も質問されていた。
 税関の人?の中に、貴方の方が怪しいですけど。と思える大きなタトゥーの
 入ったガラの悪そうな小太りさんがいて、速攻フランスから出たい位怖かった。

>>ハンガリーに長期滞在していたことには全く言及する必要もなく、
  単純にクロアチアからのスタンプで国境通過したことになる。


<フランス/ドイツ間、鉄道移動>
・何も無し。電車のアナウンスがドイツ語になって、乗客がドイツ語で
 大笑いしてて、ドイツの安定感に心の底から安心する。

 別にドイツはそんなに大好きな国では無かったけど、ハンガリーでの4年間、
 一番自分を支えてもらったのが、年齢的なこともあるかもだけど、
 仕事で毎日電話していたドイツ人のおじさん(60歳)と、オーストリア人の
 チェロの先生(45歳)だったので、ドイツ語を聞くと、「ここでは私は人を頼って
 良いのかもしれない」と言う安心感を無意識に持つようになったのかも。
 と気づいた瞬間だった。

<ドイツ/デンマーク間、鉄道+船+バス移動>
・通常は鉄道がそのまま船に乗るので、デンマークに船が到着したらそのまま
 鉄道移動のところ、工事中なのか、デンマーク内はバスに乗り換え。
 このバスに乗り換える所に移民局のお兄さんが一人立っていて
 パスポートチェック。
・フランスと同様に表紙だったか写真のページを機械に読み込もうと何度か
 試したもののエラーが出たようで、お兄さんマゴマゴし始める。
 「何か問題あるの?」と聞くと、「う〜ん…」と言いながら、更にマゴマゴ
 数回スキャンしてみるも何かがおかしいらしい
 (何がおかしいか言ってくれなかった)。
 私の後ろに出来た行列からの視線に耐えられなかったのか、パスポートの
 スタンプのページをパラパラと適当にめくりながら「大丈夫だと思う!」と
 言って通してくれた。緩い…。

>>ここでも、ハンガリーに長期滞在していたことには全く言及する必要もなく、
  単純にクロアチアからのスタンプで国境通過したことになる。


<デンマーク/スウェーデン間、鉄道移動>
・チェック無し。

<スウェーデン/デンマーク間(帰り)、鉄道移動>
・チェック無し。

<デンマーク/ドイツ間(帰り)、バス+船+鉄道移動>
・チェック無し。

<ドイツ/スイス間、鉄道移動>
・チェック無し。

<(おまけ)ブダペスト/ウィーン間、車移動(チェロに行ってた時)>
・止められたこと無いけど、必ず警察が数名いる前を徐行で通り過ぎる。
・一度目の前を割と大人数乗っている白いバンが走っていたけど止められていた。
・以前難民問題が一番騒がれていた時、この高速上の国境を越えて割とすぐの
 路肩に、ハンガリーナンバーの鶏肉業者のトラックが放置されていたことが
 あるそう。
 オーストリア警察が異臭を放つトラックの中を確認すると、
 無残な姿の難民が20-50人ほど詰まっていたらしい。というのが背景なのか、
 止められている車は大体業者系。
 (今回違う話題なので、これ以上言及しないけど、このニュース記事を
  見つけた時の衝撃は未だ心に残っています。)

・ウィーンからブダペストに戻る際はチェック無し。


こう見てみると、それぞれの国が難民に対してどういう方向性なのか、そして「比較的に貧しい方の国から貧しくない方の国に入る時」にチェックを行っているのが、ものすごく顕著に表れているなぁと興味深かった。 
行く前はデンマークよりドイツの方が厳しくチェックしてるのかと思いきや逆で、あんなに難民を受け入れているのに国境チェック全くしてないドイツのドッシリ構えた安定感を強く感じさせられる経験だった。
EUの意義を唱えて引っ張ってる手前、国境チェック出来ないとも考えられるけど、個人的にはそういった雰囲気は感じなかったので、普通にドシッと構えて門戸を開く武将的な印象だった(ものすごく個人的な見解)。

ドイツの空港では楽器が税関に取られてしまうという噂を聞いたけど、人に対してはオープンで、金に関してはガッチガチなのかな。と思った。

デンマークに関しては、行くまで知らなかったけど、移民大っ嫌いらしく、割と嫌な感じで色々と厳しいらしい(在住日本人の友達談)。
なので難民はデンマークではなくスウェーデンを目指すそう。
確かに国境チェックがあったので、そうなんだろうな(お兄さんは緩かったけど)。
自国民でも、ずっとデンマークに住んでいる人と、長期で外国に住んでいた人では扱いが大分違うらしい。
社会保障が厚いと、それを狙って来る人達が必然的に増えるので、厳しくならざるを得ない。ということは理解するけど、端から見てると状況が似てそうなスウェーデンと違いが出るのは、やっぱり国土(資源)の大きさの違いなんだろうなぁ。と。
そう考えると(そう考えなくても)、日本が制度も整っていないのに、外国人研修生?に至れり尽せりでどんどんビザを与えていることに不安しかない。

そしてフランス。
もう私は中学生の頃に初めて旅行した時から、この国に良い印象を持っていないので、驚きはしなかったけど、あそこまで、あからさまに外見(人種)で差別した対応を目の当たりにするとは思っていなかった。
テロも多数起きているので、物騒に見えても警備強化するのは分かるんだけど、だったら全員に対して厳しくチェックすれば良いのに。
そして荷物に関して質問はするのに、中身チェックはしてなかったので、質問する意味はあるのかが疑問だった。嘘ついてたらどうするんだろう。みたいな。


ということで、残りは最後のスイスから出国時の様子。
相変わらず全てがダラダラ長いので、次へ続く。。






Friday, 19 July 2019

シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ⑤



(スイスの教会の地味な神聖感がツボ)


私が出発時に持っていた滞在資格関連のもの。

・パスポート(5月19日のクロアチア/ハンガリー間の出入国スタンプ付き)

・ハンガリーの滞在許可証(写真付きカード)
 これは出発日の2月27日まで有効のもので、退職後に会社の人が移民局に
 私が退職した旨を報告済み。
 基本的には効力は無いけど、就労でいつまで滞在許可があったかの証拠として。
 もし退職日が有効期限の数ヶ月前とかだった場合にもカードそのものを
 手元に所持出来ていたのかは不明。

・スイス、オーストリア移民局とのメールのやり取りをプリントアウトしたもの。
 特にスイスの方は、就労ビザの切れる2月27日から90日をカウントして
 5月28日までシェンゲン域外に出ないままスイスを旅出来ると
 記載されているので(mayとは書いてあるけど、否定されてない)大事に
 常備することに。

・ネット銀行の残高金額が記載されているページをプリントアウトしたもの。
 これは必要無さそうだったけど、万が一揉めたら、お金もあるし
 就労する気なんてさらさら無いよ、と言う証拠に使えるかな。と。

・日本への飛行機チケットは出来る限りギリギリに帰国日を決めたかったので
 結局買わずに出発。途中で問題があれば、その場で買えば良いかなと。


ということで3ヶ月ヨーロッパ周遊の旅へ出発。






シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ④


(ゴッホのプロジェクションマッピング/ベルギー)


さて、何処かにスタンプもらいに行かねば。
と、地図とにらめっこ。

既に最終出勤日の2週間前くらいになっていて全てに余裕が無く、必然的に陸路で一番安くて近い所へ行ってコーヒーを一杯飲んで帰って引越し作業。という感じでないと無理な状況。

ハンガリーと国境を接している国は、オーストリア、スロバキア、ウクライナ、
ルーマニア、セルビア、クロアチア、スロベニア。

この内シェンゲンじゃないのはウクライナ、ルーマニア、クロアチア、セルビア。

ウクライナは面倒そうだし、クロアチアは行ったことがあるので、
ルーマニアとセルビアに行ってみたい気持ち。

と思ってバスを色々と調べていたけれど、結局余裕が無くなって、乗り継ぎとか考えていたら面倒になって、無難に本数も多いザグレブにした。
(自分で運転するのは駐車場とか高速チケットとか考えるの面倒で却下)

クロアチアはシェンゲンに入る方向で割と動き始めているので、旅してる3ヶ月以内に何か進展がある可能性も考えたけど、色々考えるのが面倒になってしまったので、「私は飽くまでもシェンゲンに入る前のクロアチアへ行き、シェンゲンに入る前のクロアチアからハンガリーへ入りました」と、言えば良いや。と思って無事クロアチア/ハンガリー間のスタンプゲット。

ハンガリーの就労ビザは2月27日までだったけど、クロアチアからハンガリーへ入ったのは2月19日だったので、2月19日から27日までの滞在はどういう扱いになるのか、よく分からない。

普通に考えると19日から27日の間も私は就労ビザでハンガリーに住んでいたけど、「180日以内に90日滞在可」を適用する為にスタンプが必要なら、90日間のカウントはスタンプのある19日からと考えた方がいいのかな。と。
少し残念だったけど、2月19日から数えて90日の5月19日(日)にシェンゲンを出れば、どっちだった場合でも問題無いだろうと考えることにした。


(クロアチア/ハンガリーの日帰り旅に関しては、確か何処かに写真があるので
別に書こうかな。と思っとります)






Wednesday, 17 July 2019

シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ③



(オーストリア/気に入っていたチューリップの絵)


オーストリアはシェンゲン協定国であるのとは別に、日本と2国間の協定があって、日本人がビザ無しでオーストリアに滞在出来るのはシェンゲン協定より更に長い180日間。
ということで、その辺りも絡めて質問をしてみた。


オーストリア移民局からの返答(原文/全文)(何故か英字が大きく出来ない…)

「The Ministry of the Interior in Vienna has the honor to forward the following information:

Schengen area
_
Based on regulation (EG) Nr. 2018/1806 Japanese citizens are generally allowed to travel to the Schengen area without any visa and can stay for 90 days within a 180 days period.

If you have stayed in the Schengen area throughout for 90 days you must leave the Schengen are for 90 days before you can enter the Schengen area again for a period of 90 days within 180 days.

The passport must be valid at least 3 more months after the end of the intended travel and it must have been issued within 10 years.

The following countries are members of the Schengen Agreement:
Austria, Belgium, Czech Republic, Denmark, Estonia, Finland, France, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Italy, Latvia, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg, Malta, the Netherlands, Norway, Poland, Portugal, Slovakia, Slovenia, Spain, Sweden and Switzerland (Ireland and the United Kingdom are not a part form the Schengen area).


Regulation between Austria and Japan about stay another 180 days
_
Japanese citizens do not need a visa (an entry permit) to stay in Austria as either tourists or on a business trip for a period of up to six months as of the date of entry. (your stay in Hungary will not be counted as this 180 days period as it was under a Hungarian long term permit).

This is written in an old visa exemption agreement between Austria and Japan from the year 1958.

This regulation applies only for Austria. The entry or re-entry into the territory of any other Member State is not allowed.

However, any visa free stay which is longer than three months requires a direct entry to Austria from an airport outside the Schengen area and a departure from Austria to an airport outside the Schengen area.

Otherwise a visa from the respective Schengen country of departure may be necessary. For example: If a Japanese citizen holds a flight ticket from Vienna via Helsinki to Japan and if the Japanese citizen did stay in Austria longer than three (3) months, a visa issued by the Republic of Finland may be required. Please check with the Embassy of the respective country.

If you want to go back in your home country via a Schengen member state there is a problem. Perhaps you can take a return flight via airport Vienna or airport London to Japan.

In any case, the passport must be valid for three more months beyond the date of leaving Austria (and the Schengen zone) and the passport has to be issued within the past 10 years.

Please remember that, in general,  you are not allowed to take up any employment during your visa free stay. The possibility to enter Austria visa-free does not grant you the right to work there.」

2国間協定に関してはただの興味本位だったのに意外とそっちばっかりの返信。
でもそう言うならば、シェンゲンで90日間滞在してからシェンゲン外に一度出て直接オーストリアに入国すれば、90+180日間ビザ無し滞在出来るってことか!と思ってしまうのが人間。

金銭的にも気分的にもそのプランは無しだなと確信していたものの「つまり270日間居られるんだよね?????」と言う返信をしてみたら、返事は無かった。

オランダのビザ無し就労可能だった話も、その後日本人が殺到してしまい、結局ビザ無し就労出来ない感じになっているそうなので、折角の二国間協定が無くならないように、今回はそっとしておこう。とその話に関しては、そのまま返事無しにしておくことにした。


シェンゲンに関しての返信は特に役に立たなかったけど、
二国間協定に関する返信で、この人が「up to six months as of the date of entry.」とわざわざ入国日というところを太字+下線にしていて、二国間協定では一度シェンゲン外から出て再度オーストリアに直接入らなくてはいけないということなので、やっぱりスイスの移民局が私が「シェンゲン域外に出ずに」と書いたのを、サラッと読み流して何も言及しなかっただけ可能性の方が高いな。と。

もう引越しバタバタで心も時間も余裕が無かったけど、日帰りでシェンゲンを出てスタンプをもらっておくことにした。

それにしても、この人のメールの中で、例え話に出てくる日本人が、ヨーロッパから日本に帰る時の経由地がヘルシンキなのがリアルだなと思って笑えた。
この人がヘルシンキがアジア–ヨーロッパの要衝ということを踏まえてヘルシンキを例えに使ったのなら、なんか気が合いそうな気がした。

あと、この点に関しては後の話でも出てくるけど、この条約の話をする上で3ヶ月と90日って割と大きな違いだと思うんだけど、この人も、だいぶカッコ良く「three (3) months」って書いてしまう感じが、出入国管理で担当者の裁量で判断が変わってくる、管理厳しそうなのに、実際はだいぶ適当な感じを物語っているな。と。

取り敢えず、スイスもオーストリアも2日以内には丁寧に返事くれたので有り難かった。






Tuesday, 16 July 2019

シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ②



(スペイン)


取り敢えず、ブダペストからグラナダへ飛びたい日は、未だ就労ビザ有効期限の最終日だし、入国管理無いから問題無さそうとして、鉄道でハンガリー〜オーストリア間、オーストリア〜スイス間、ドイツ〜スイス間は、パスポート見られたこと無いので緩そうとして**、問題になるとしたら、最後にシェンゲンを出たいスイスの出国管理だな。と思い、先ずはスイスの移民局へメール。

簡単に言うと、
「ビザ無し滞在の条件と、就労ビザ期限内の長期滞在は別カウントなので、2月27日に就労ビザが切れた後、シェンゲン域内を出ずに5月28日(就労ビザが切れてから90日後)までビザ無しでスイス内を旅行出来るという認識ですが合ってますか?」
と質問。

その返答(原文/全文)

「Further to your e-mail dated 24th November 2018, we provide you the following information:

You may travel to Switzerland and stay here for 90 days within a period of 180 days after the expiry of your Hungarian work permit if the purpose of your stay is tourism/visit. However, not all Schengen member have the same opinion on this matter. If you intend to travel to other Schengen member states as well, we advise you to inquire with the authorities of the state concerned about the possibilities of entry and sojourn.」

出た、「You may travel」とは思ったものの、意外とスイスはあっさり行けそう。と思い、返信が来た直後はルンルンと早速スペイン行きのチケットを取り、このメールだけプリントアウトして、念の為日本の銀行残高が確認出来る紙だけ用意して(イギリス入国で観光でもチェックされることがあると聞いたことがある)、途中の越境時の様子を見て必要そうなら帰国の飛行機チケットを早めに買おう(物価の高い国ばかりだったので、お財布の温度に応じて帰国日を決めたかった)と、自分の中で解決したことに(他国の移民局にも聞いた方が良いというアドバイスは、この時点で無視(笑))。


スペインの留学ビザを現地で延長した時に、3ヶ月延長を申し込んだのに、移民局(警察)で申請結果の書類を受け取れるのが3ヶ月以上後になると言われ、ツッコミを入れた時に移民局(警察)のおじさんに、

「まぁ出て行く人のことは細かく気にしないから。ビザが切れて数日以内に出るなら何の問題も無いよ〜。申請中は申請中って証明書がビザの代わりに出されるから、3ヶ月より長く滞在出来て良かったね!!!」

という感じのことを言われた。
そんなこともあり、滞在資格は解決〜と、旅の計画やら引越しやらに専念することに。

その後、ハンガリーの日本大使館の方に帰国の連絡をした際、(ハンガリーの日本大使館の人はめちゃくちゃ親切、丁寧、親身、返信早いです)「ハンガリー出国後は3ヶ月程欧州周遊されるとのことですが、就労ビザが切れた後、自動でビザ無し滞在に切り替わるわけでは無いので、事前に行く国の状況を確認された方が良いですよ」とコメントを頂いた。

大使館の方とは、一応スイスの移民局に確認済みということで話は終わったけど、人に言われると気になり出す性分で、スイスの移民局へメールした時に、わざと簡単に良い返事を貰えるように目立たなく入れ込んだ「シェンゲン域内を出ずに」という表現が、思惑通りに目立たな過ぎてスルーされただけな気がしてきて不安になる。

ということで、旅では寄らない可能性が高かったけど取り敢えずオーストリアの移民局にもメールをしてみた。

気分的に、スペイン/フランス辺りだと返事が適当過ぎそうなのと、ドイツだと忙しそうだしガチガチそうだし頭ごなしに「ダメ!」って言われそうなのと、北欧は勝手が違いそうなので、緩さと硬さのバランス的にオーストリアにしてみた。



**飽く迄も私個人の数少ない経験による個人的な見解です。
チェロを持って国境間を移動するオーストリア人の先生は「スイスってシェンゲンなの?! スイスに演奏に行くといつも怖そうなおじさん達がパスポートチェックに来て嫌な感じだからシェンゲンじゃ無いと思ってた!」と嫌そうな顔で言っていました。
「犬を連れて歩いてくる」と言っていたので、入国審査じゃなくて税関チェックじゃないのかと私は思ってるけど。






シェンゲン内長期就労ビザ滞在後の90日間ビザ無し旅について ①


(デンマーク)


標題の件。
全く同じ状況の人が今後現れるかは分からないけど
参考までに自分の場合の体験談(2019年2月中旬〜5月末の話)。


<当初の状況>

・シェンゲン協定国であるハンガリーに就労ビザにて長期滞在(2年毎更新で4年滞在)

・2月27日(水)まで有効の就労ビザの更新をせず、2月22日(金)最終出勤、2月27日(水)に別のシェンゲン協定国であるスペインのグラナダへ飛行機で移動し、そこから90日間ギリギリ欧州内(全部シェンゲン協定国)を鉄道で旅したい計画。
最後はスイス(シェンゲン内)から日本へ飛行機で帰りたい計画。



<当初考えていたこと、疑問>

・日本のパスポートを持っていれば、シェンゲン内ビザ無しで180日間中90日滞在可。というのは、長期滞在許可の下シェンゲン協定国に滞在していた日数とは別カウントと認識しているけど、本当に大丈夫なのか?

・大丈夫な場合、日数カウントはいつの段階から始まるのか?(長期滞在許可の期限が切れる日なのか、長期滞在許可を取得した国を出る日なのか、シェンゲン外へ一度出て入る必要があるのか等)

・最近シェンゲン内でも国境管理が強化されている的な話を聞くけど、実際鉄道で国境越える度にチェックあったら面倒になりそうで嫌だな〜。



と言うようなことを踏まえ、実際にやったことや状況をツラツラ書くつもり。
ついでに旅の写真もチョロチョロと載せていくつもり。
(全体的に長い感じになっております)







Monday, 15 July 2019

気がつけば7月。



気がつけば帰国してから2ヶ月弱。

海外に暫く暮らして、日本に帰ってきてという流れも
既に4-5回目だからなのか、
ブダペストから月に2回、言葉の違うウィーンへ行っていたからなのか、
最後の旅で短期間に数カ国間を移動していたからなのか、
日本に着いた瞬間に日本脳になって、
此れ迄だと逆カルチャーショックが襲ってきていたはずなのに、
違和感もほぼ皆無のまま、引き続き東京で呑気にしている。

何回経験しても成田で必ず「トイレ低っ!」とか思っていたのに
今回はそれすら感じなかった謎。

それとは逆にいつ何時でも眠れる体質から無縁であった
時差ボケに二週間ほど悩まされるという
未知の体験をしたのもあって
取り敢えず体が慣れるまでゆっくりしようと
ゆっくりしていた6月。

ハンガリーから解放されるのであれば
何でも幸せ。
と言う燃え尽き症候群的な放心状態が続いていた。

6月末にそろそろ何かやらなきゃと思い始め、
気が向かないながら求人を眺めつつ
何社かから送られてきていたお誘いメールの中で
何となく目のついた人材紹介会社の担当へメールをし
その同僚が担当していた会社が良さそうだったので
何となく応募依頼してみたら
あっという間に受かってしまった。
と言うのが7月頭。

ドイツの会社(東京にあるけど)ということもあり、
7月いっぱいで退職するらしい前任者とは被らずに
8月から仕事開始ということで、
(8月も夏休み中だから新人が入っても手が回るイメージ)
残り半月の夏休み!

とは言え2月末から毎日が日曜日だったので
特段大きな喜びでは無かったけど。

世の中、求めるから辛くなるとは言うけれど
本当にそうだなと体感した今日この頃。

ハンガリーから解放されるのであれば
何でも幸せ。と思っているので
日本いいわ〜、とも思わなければ
ヨーロッパ戻りたい〜、とも思わず、
日本やっぱり嫌だ〜、とも思わなければ
他文化は嫌だ〜、とも思わない。

他の人には普通なのかもしれないけど
割と頑固で拘って欲張ってしまう自分にとっては
珍しい精神状態。

一度仕事が始まれば
満員電車とか、異文化出身者との仕事とか
何かがドッと襲ってくる可能性はあるんだけど。

いい感じにこの放心状態をキープしつつ
ある程度のやる気は取り戻して
取り敢えず車通勤で13キロ太った体を
どうにかせねば。

と思いつつ
結局暫くはユルユルしてしまいそうな7月中旬の今日。










Sunday, 12 May 2019

ジュネーヴ近辺で、5月14日〜18日の間に、お茶したい。


ので、
一緒にお茶してもいいですよ。
という方はコメント下さい!

と、こんなところで
言ってみる。

(コメントは私以外には非表示です!)


Thursday, 9 May 2019

雨にも負けないレマン湖 雨女の詩。




ずっと行きたかったBallenberg付近からスイスにに入り1週間程経った。

何だかんだ言って、やっぱりレマン湖周辺が一番好きなので
この辺りをチョロチョロ移動しつつ
ゆっくりしながら旅を終えよう。
というプランだったのに
2ヶ月ずっと良かった天気がガックリと悪くなり
折角景色の良い宿を一週間取ったのに
恐らく2日位しか晴れなさそう。という
何とも残念な結末。

思い起こせば最初にスイスに来た時も
異例の夏雨続きで皆んなの機嫌が悪い的な話を耳にしたし
その後も何だかんだ雨が降っているイメージ。
この天気は私がここに居るせいなのか。
ちょっと悲しい見解が頭を過ぎるものの
これは天気の良い時に戻って来いという神のメッセージだ。
と思っておくことにする。

とは言え
一度雨が止んだなら、こんなに綺麗な夕焼けが見られて
何でもいいや〜。と思ったりして。


本当にきれい。
何度でも言える。
本当にきれい。
本当にきれい。


今この街に人生について悩んで落ち込んでいる人あれば
行って「そうは言ってもこんな景色の前で落ち込めるだけ
貴方は十分に幸せです」と言い、
反対岸に人間関係について苦しんでいる人あれば
行って「この湖の様に、時と言う自然が癒してくれます」と言い、

そういう気持ちに
私はなった。










Sunday, 5 May 2019

信号の歩行者用ボタン機の小話。




去年の夏、日本への一時帰国から戻る際に
ヘルシンキ乗り継ぎが7時間あったので
市内をサクッとプラッとして来た。

その時に、何か聞き覚えのある音がする!
と思って考えてみたら
信号の歩行者用ボタン機がウィーンと同じ音を発していた。

近くに行って見てみると
デザインも同じ青と黄色の見た目。
どこのメーカーなのかなぁと観察してみたら
「Sweden」の文字が。

このボタン機のどこがボタンなのか
オーストリア人の知人に教えてもらうまで全く分からず
色んな場所を押しまくっていたのだけど
結局ボタンっぽい飛び出ている部分ではなく
青の側面の壁?をトンっと押すのが正解。

そんな分かりにくいボタン機なのに
人気らしいのが不思議。と思っていた。

今回スウェーデンに行って
そんなことすっかり忘れていたけど
やっぱり同じ耳馴染みのある音が聞こえ
あ、そうだ、スウェーデンのボタン機なんだから
スウェーデンでは設置されてるはずよね、
と思ってチェックしたら、やっぱり同じボタン機だった。


と、ボタン機のことを考えると
思い出す小話がある。

もう数年前の話だけど
電車に乗ってスイスのドイツ語圏の何処かから
ジュネーブに向かっていたんだと思うけど、
途中駅でザ・スイスのお父さん的な
細身で筋肉質で山登りの格好をしたおじさんに
「隣の席空いてますか?」と聞かれた。

空いてますと伝えると、
彼の孫と思われる少年と、盲目の黒人男性と共に
私の周りの席に座り
盲目の男性に英語で話しかけ始めた。

通路を挟んだ斜め向かいには同じ様に山登りの格好をした
おばさま達が座っていて
たまに通路越しに全員一緒に話をしていた。
(私は盗み聞き)

話の内容からして
盲目の男性は最近ローザンヌに住む様になったらしく
おじさん一家は別の街に住んでいるものの
何かのボランティアか登山グループなのか
その日一日、どこかの山に一緒に登った帰りらしかった。

おじさんが盲目の男性に
「Lausanneの暮らしはどうですか?目が見えないとどんな感じか
私には分からないけど、困ることとか無いですか?」
と聞くと男性は割と上手くやっている様な返答をし
目が見えない中で、どうやって街を歩くか説明していた。

「横断歩道に着くと、信号が青の時に音で知らせるものが多いけど
音だと、どの方向の信号機が青なのか分かりづらいんです。
その点スイスの歩行者用ボタン機には下部に信号が青の時だけ
振動するボタンが付いていて、それに手を当てていれば
行きたい方向が青だと分かり易くて良いんですよ」と。

おじさんが「へぇ〜、それは知りませんでした!」と
トリビアのボタンを押している様な返事をしている横で
私も心の中でトリビアのボタンを連打し
ジュネーブに着いて早速確認してみる。

と、あった!
赤いハートの振動するボタン!


何個か信号のところで確認してみると
全部に付いていて、ちゃんと青の間は振動している。
しかも誰も見ないボタン機の下で
唯一それを利用する人たちは盲目なのに
赤いハートにするなんて。
何かホッコリ。
(ハートの尖ってる方向の信号が青という意味)

その後ウィーンのボタン機の下もチェックしてみたら
似た様なものが付いていたけど
こんな赤いハートでは無かった。

と、ガッツリ盗み聞きをしながら電車に揺られている間に
ウトウトと眠くなってしまい、
おじさんの肩に寄っかかってはいないものの
おじさんの方向へ頭が傾いてしまっていたらしい。

おばさま達がそれを見てクスクス笑っている声で
ハッと意識が戻り、目はつぶったまま頭だけ元に戻した。

おばさま達が「中国人のいい友達が出来たわね」
的なことを言っておじさんを茶化すと、
おじさんが「分からないよ、日本人かもしれないじゃないか」
と返事をしている時には
すっかり眠気も覚めてしまったのだけど
小っ恥ずかしくて話が終わるまで寝たフリをしてみた。

そんな小話。






Saturday, 4 May 2019

水と緑のLübeck




ちょろっと気になっていたLübeckへ行ってきた。
(デュッセルドルフの前に笑)

ここは以前ドイツにも住んでいたチェロの先生に
「Lübeckもちょっと行こうかな〜と思ってる」と言ったら
テンション低めで「it has its own charm」と言われていて、
全力でオススメする感じでもないけど悪くないのかな。
と思っていた。
なので大して見るもの無いからプラプラ程度なのかな、
と想定していた割にcharmが端々に散りばめられていた
雰囲気の良い街だった。


(行く前に見て、「行こうかな」と私に思わせた写真の場所)

定番のザ・ドイツっぽいレンガの建物たちも雰囲気が良かったけど、
↓↓↓




普通の住宅街も雰囲気があって

↓↓↓


それでいて人っ子ひとり歩いていないか、
地元の親子が自転車で通り過ぎて行くような
穏やか〜な空気感。

地図で見て、もっと海辺のロックンロールな街かと思っていたけど
海が近い開放感と、それでも割と内陸に入っている安定感が
共存している感じだった。

北欧に20日弱ほど滞在した後のドイツ再上陸だったので
やっと陸に足がついた感と、やっと太陽と心地良い距離が保てる感と
やっと風が寒くて強くない印象もあったけど(モワンと感じた)。


アップで街を見るとこんな感じ↓↓↓。


海と繋がっている川が街をぐるっと囲んでいて、
地図の通り、その川辺の半分くらいが公園とか住宅街とか。
(上の方は港っぽい船とか倉庫があるエリア)

逆光ばかりで写真に全然うまく写らず残念だったけど
本当に青々した眩しい新緑が至る所に溢れていて
暑いくらいの太陽の元、街の人々がゆる〜く川辺でピクニック。

街中が井の頭公園なのかと思わせる雰囲気で
「何だこのユルい街は!」という感じだった。




歯医者さんまで、こんな全面ガラス張り。


患者はこの様な景色を見て治療を受けられる↓↓↓(逆光で暗いけど)。


移民が多めな印象はあって、
移民の若者たちが集っている所が多々あったので
ちょっと怖いと感じたのも事実だけど
彼らも割と幸せそうな表情だった気がしないでもない。

あと、街の人のファッションが田舎っぽかった笑

とは言え小さい街なので
そろそろ見るもの無いかな〜と思って歩いていたら
見覚えのある赤と白のパッケージ。
(あんまり上手く写ってないけど)


こ、これは、私がハンガリーで仕事中やってられないと
我慢出来ずに昼休み中にいつも買ってしまっていた
美味しいマジパンチョコレート。

パッケージで覚えていたので
名前もドイツのどこの街のチョコなのかも気に留めていなかったけど
リューベックのチョコだったのね!
と、偶然通りかからなかったら気付かなかった感動の再会。
(見所を調べるのが段々面倒だと思っている感が出てしまっている)

マジパンって昔は特別美味しいとは思わなかったけど
生のアーモンドを食べるようになってから
ある日マジパンを食べたら
アーモンドを食べた時の旨み成分的な美味しさを感じるようになり
今ではマジパン好き。

ということで、よくある感じのチョコ販売店兼カフェとなっている
恐らく本店(知らないけど)でお茶をすることにした。

因みに名前は「Niederegger(ニーデレッガー?)」と言うらしい。
やっぱりドイツ語の名前はどうにも字面が長すぎて
今後も覚えられる気がしないけど。






クッキー生地の土台にクリームをのせて
マジパンで周りを飾ったケーキ。
と思って頼んだら、
クリーム部分に私の嫌いなヘーゼルナッツが入っており
最後は気分が悪くなりながら
残すのは申し訳ないので
クリームと土台だけ先に口に詰め込んで
剥がしておいたマジパンで口直しする形式で完食。
このケーキはあまりお勧め致しません。。
(正直、他のケーキもそんなに美味しそうではなかったかも)

頼んだ紅茶のカップが変な銀の器の上に置かれている。
と思ったら、カップの下にろうそくが入った容器が置かれており
ずっと温かい紅茶が楽しめる仕組みになっていて感動。

砂糖もチョコと同じパッケージでいい感じ。


ということで、
穏やかな水と緑のLübeckにホッコリとしたひと時だった。

わざわざ目指して行くこともなさそうだけど
例えばハンブルグに滞在したついでとか、
コペンハーゲンからドイツへ電車で行く時とか
(リューベックはコペンハーゲンとハンブルグの間にある)
一泊くらいしてプラッとのんびりするのもいいのかな〜、
という感じの街だった。

私としては、コルマールより気に入りましたとさ。







Thursday, 2 May 2019

そば、おにぎり、桜餅… デュッセルドルフ!!



(久々のお蕎麦)

日本人の間では「欧州の新橋」として名高く、
ヨーロッパ人の間では「何も無い Ugly city」として名高い
ドイツのデュッセルドルフ。

最後まで Ugly cityという複数の証言から
折角なら他の街に行った方がいいのかと迷った挙げ句、
新橋具合に興味があったのと
今回のように通過する経路を旅行しない限り
今後わざわざ行かないだろうと思い行くことに。

とは言えバタバタ移動ばかりが嫌なので
しっかり3泊し、しっかり食べるもの食べた。
ので、その纏め。


新橋元いImmermannstrasse(インマーマン通り)。
デュッセの中央駅から直ぐのこの大通りが
日本人街のようになっている、とネットで見たので
行ってみる。

写真は撮らなかったけど
いつ見ても唯一行列が出来ていたラーメン匠にて
唐揚げ味噌ラーメンにワカメトッピングと
餃子を食した1日目。


全然気づいてなかったけど
この間バルセロナで日本食レストランの検索した時に
バルセロナでも評判だったのと同じ店だった。

(因みに、この時バルセロナで匠には行かず、
割と新しい「うさぎ」へ行って大正解だった。
ランチセットでチキン南蛮定食と抹茶シュークリームに心底癒された。

特にラーメン人間では無いので
何で皆がそんなに行列を為すのか分からない感じだったけど
確かに麺の食感が日本で食べてる感覚に近かった。

2日目はちょいと休憩し、
3日目はネットで賛否両論だった「kagaya」で定食を食べたかったのに
携帯の地図が途中で見られなくなり
Immermannから一本傍に入った通りにある
Trip advisorで評判の良かった「yabase」へ向かうも閉まっており
どうしよう。。と思っていたら近くに「そば庵」の看板が。


そばかぁ〜、と定食でガッツリの気分とは違う気がしながら入店。
ランチセットの「鮭イクラ丼 + 天ぷらかけ蕎麦」にしてみる。
そばを口に入れた瞬間、思っていた以上に癒されて
優しい満腹感に満たされた。

丼が酢飯だったのと、
天ぷらの具材がやっぱり欧州調達っぽかったけど
(えびの風味とか、ズッキーニとか)
欧州でこんなお蕎麦でホッコリ出来るのは
やっぱり新橋ならではだわ〜と大満足だった。


そして店内の雰囲気も
そば屋さんっぽく落ち着く感じだった。


その他、朝食用に買った日本のパン屋さんのパン。
(チョココルネ、抹茶メロンパン、カレーパン)
確か一個1.6 EUR位。



また別の日の朝食用に買ったおにぎり。
(しそ沢庵、牛そぼろ、鮭こんぶ)
お米が若干固めというかパラパラしそうな感じだったけど
欧州でこんなおにぎりが買えるなんて(一個3EUR)。
そして海苔の風味と食感に癒された。



一緒に写っているのは日本・韓国食材店で買った桜餅。
お値段一個1.6 EUR。

最初店の名前が韓国っぽいので困惑したものの
日本食材が売る程あった笑
需要と供給なんだろうけど、
値段も割と安い。


今回、軽くしか調べずに
ネットが繋がらない中
大分新橋の味を満喫出来た感。

でもよく考えたら
自分もハンガリーで新橋サラリーマンの様な
日本人上司たちに囲まれながら4年間を過ごしていたので
ドイツに新橋っぽいサラリーマンが!
という感動は残念ながら無かった。
(ちょっと楽しみにしてたのに…)

そして全然話が違うけど
デュッセルドルフで泊まった宿にあった
illyのコーヒーマシンの味のクオリティがお店レベルで驚き。
やっぱイタリアのコーヒーに敵うものは無い。
と確信させられた。


そして肝心のデュッセルドルフの町並みは
確かに「素敵〜、住んでみたい〜」とはならなかったけど
緑溢れる並木道や公園もあり、
Uglyだけでは無い。ということを学びましたとさ。













Wednesday, 24 April 2019

東京の印象




スウェーデンはMalmöの街をプラプラしていたら、
可愛い雑貨屋さんがあったので入ってみると
こんな絵を見つけた。


「東京 大きい靴と花柄」

私自身、未だにこの「大きい靴」に気を止めたことが無くて
共感はできないんだけど、複数人の外国人から
「何で日本人の女の子ってみんなサイズの大きいヒールの靴履いてるの?」
と聞かれたことがあるので、
このデザイナーさんも、そう思ったんだ!と思って
クスッと笑える絵だった。

それをこんな可愛い色合いの絵にするなんて。

東京に戻ったら
何でみんなサイズの大きいヒールの靴を履くのか
観察してみようと思ったりした。







Tuesday, 23 April 2019

スイス人とオーストリア人の典型的な会話(らしい)



(左:リヨンの橋、右:ストラスブールの橋)

フランスの川にかかる橋に、多分「橋注意」のサインなんだろうけど、
沢山オーストリアの国旗が付いているのを見て
ウィーンを懐かしみながら
以前チェロの先生がしてくれた話を思い出した。

ある日、レッスンの前に先生とコーヒーを飲みながら
奥さんのレッスンが終わるのを待っている時に
何故かは記憶に無いものの、

私: 「こないだ、ふと思ったんだけど、
私は祖国と同じ、赤と白の国旗の国は好きなんだと思う。
日本、スイス、オーストリア、イングランド、ほらね!」

先生: 「確かに。。他に赤と白の国旗ってどこかあったかな?」

私: 「デンマーク。だから行ったことないけど
きっと私はデンマークが好きだと思う」

先生: 「そう言えば、"スイス人とオーストリア人の
典型的な会話"という小話があるよ」

という会話をしていた。

"師"曰く、以下の様な会話が典型的という小話らしい。


オーストリア人: 「まぁまぁ仲良くやろうよ、お隣なんだし。
お互い山や湖で有名でもあるんだし。」

スイス人: 「スイスの湖の方が"綺麗"だし、スイスの山の方が高い。」
(一緒にするな、という意味らしい)
("綺麗"じゃなくて"大きい"だったかも)

オーストリア人: 「そんなこと言わないで。国旗だって似た感じじゃないか。」

スイス人: 「オーストリアの国旗はマイナスだけど、スイスはプラスだから。」
(一緒にするな、という意味らしい)


本当に小話として有名なのかどうかは分からないけど
それぞれのキャラ設定は間違っていない気がするので笑える。

(もしかすると、オーストリア人が「スイス人が意地悪だ」的な小話を
オーストリアでしてるだけだったりして、とも思ったりして。
実情は全然知らないけど。)


そんなこんなで初めて来てみたデンマークがあまりツボではなく、
前にヘルシンキへ立ち寄った時もあまりツボではなかったので
自分は全くもって北欧キャラじゃないんだわ〜。
と思って来てみたスウェーデンが
(ストックホルムは行ってないけど)結構ツボだった。
という流れから、
「祖国と同じ赤と白の国旗の国は好きである」説が
否定されてしまった。

新説を考えねば〜と、
「S」で始まる国が好きな傾向があるとか?
等と思いながら、シックリくる説に出会えていない現状。

特に今現在、暇な認識は無いんだけど
暇人なんだろうか、自分。

と、自分で自分の考え事の内容の意義に疑問を持ちつつ
無意味な思考を巡らせる日々。