(総じてコミカルで笑える大昔の宗教画が多かったハンブルグの美術館。
キリストが十字架を背負って大変な場面なのに
キリストの動きが何だかお笑い芸人に見えて笑ってしまった一枚の絵)
それぞれの国境越えの時に、どんな感じだったかの記録。
<ハンガリー/スペイン間、飛行機移動>
・シェンゲン間の飛行機移動なので、パスポートコントロール無し。
<スペイン/フランス間、鉄道移動>
・3人組の強面の銃を装備した警察がパスポートを見にやって来た。
・パスポートの表紙だったか写真のページだったかを機械に読み取りさせていた。
が、何かが変だったようで、数回読み取りをやり直ししていた。
・パスポートのスタンプをペラペラと確認。結構長い時間、黙々と見ていたので
ヒヤヒヤしたけど、恐らく5月19日にクロアチアからシェンゲンに入った
スタンプを見つけたようで、OKが出た。
・その後、恐らく税関の人たちがやって来て、荷物はどれか聞かれる。
自分の荷物を指差して終わり。
・同じ車両に一人で乗車している黒人が複数人おり(別々に座っている)、
明らかにその人達だけ執拗に質問されていた。
たまたま私の隣も黒人で、旅の目的や荷物に関して何個も質問されていた。
税関の人?の中に、貴方の方が怪しいですけど。と思える大きなタトゥーの
入ったガラの悪そうな小太りさんがいて、速攻フランスから出たい位怖かった。
>>ハンガリーに長期滞在していたことには全く言及する必要もなく、
単純にクロアチアからのスタンプで国境通過したことになる。
<フランス/ドイツ間、鉄道移動>
・何も無し。電車のアナウンスがドイツ語になって、乗客がドイツ語で
大笑いしてて、ドイツの安定感に心の底から安心する。
別にドイツはそんなに大好きな国では無かったけど、ハンガリーでの4年間、
一番自分を支えてもらったのが、年齢的なこともあるかもだけど、
仕事で毎日電話していたドイツ人のおじさん(60歳)と、オーストリア人の
チェロの先生(45歳)だったので、ドイツ語を聞くと、「ここでは私は人を頼って
良いのかもしれない」と言う安心感を無意識に持つようになったのかも。
と気づいた瞬間だった。
<ドイツ/デンマーク間、鉄道+船+バス移動>
・通常は鉄道がそのまま船に乗るので、デンマークに船が到着したらそのまま
鉄道移動のところ、工事中なのか、デンマーク内はバスに乗り換え。
このバスに乗り換える所に移民局のお兄さんが一人立っていて
パスポートチェック。
・フランスと同様に表紙だったか写真のページを機械に読み込もうと何度か
試したもののエラーが出たようで、お兄さんマゴマゴし始める。
「何か問題あるの?」と聞くと、「う〜ん…」と言いながら、更にマゴマゴ
数回スキャンしてみるも何かがおかしいらしい
(何がおかしいか言ってくれなかった)。
私の後ろに出来た行列からの視線に耐えられなかったのか、パスポートの
スタンプのページをパラパラと適当にめくりながら「大丈夫だと思う!」と
言って通してくれた。緩い…。
>>ここでも、ハンガリーに長期滞在していたことには全く言及する必要もなく、
単純にクロアチアからのスタンプで国境通過したことになる。
<デンマーク/スウェーデン間、鉄道移動>
・チェック無し。
<スウェーデン/デンマーク間(帰り)、鉄道移動>
・チェック無し。
<デンマーク/ドイツ間(帰り)、バス+船+鉄道移動>
・チェック無し。
<ドイツ/スイス間、鉄道移動>
・チェック無し。
<(おまけ)ブダペスト/ウィーン間、車移動(チェロに行ってた時)>
・止められたこと無いけど、必ず警察が数名いる前を徐行で通り過ぎる。
・一度目の前を割と大人数乗っている白いバンが走っていたけど止められていた。
・以前難民問題が一番騒がれていた時、この高速上の国境を越えて割とすぐの
路肩に、ハンガリーナンバーの鶏肉業者のトラックが放置されていたことが
あるそう。
オーストリア警察が異臭を放つトラックの中を確認すると、
無残な姿の難民が20-50人ほど詰まっていたらしい。というのが背景なのか、
止められている車は大体業者系。
(今回違う話題なので、これ以上言及しないけど、このニュース記事を
見つけた時の衝撃は未だ心に残っています。)
・ウィーンからブダペストに戻る際はチェック無し。
こう見てみると、それぞれの国が難民に対してどういう方向性なのか、そして「比較的に貧しい方の国から貧しくない方の国に入る時」にチェックを行っているのが、ものすごく顕著に表れているなぁと興味深かった。
行く前はデンマークよりドイツの方が厳しくチェックしてるのかと思いきや逆で、あんなに難民を受け入れているのに国境チェック全くしてないドイツのドッシリ構えた安定感を強く感じさせられる経験だった。
EUの意義を唱えて引っ張ってる手前、国境チェック出来ないとも考えられるけど、個人的にはそういった雰囲気は感じなかったので、普通にドシッと構えて門戸を開く武将的な印象だった(ものすごく個人的な見解)。
ドイツの空港では楽器が税関に取られてしまうという噂を聞いたけど、人に対してはオープンで、金に関してはガッチガチなのかな。と思った。
デンマークに関しては、行くまで知らなかったけど、移民大っ嫌いらしく、割と嫌な感じで色々と厳しいらしい(在住日本人の友達談)。
なので難民はデンマークではなくスウェーデンを目指すそう。
確かに国境チェックがあったので、そうなんだろうな(お兄さんは緩かったけど)。
自国民でも、ずっとデンマークに住んでいる人と、長期で外国に住んでいた人では扱いが大分違うらしい。
社会保障が厚いと、それを狙って来る人達が必然的に増えるので、厳しくならざるを得ない。ということは理解するけど、端から見てると状況が似てそうなスウェーデンと違いが出るのは、やっぱり国土(資源)の大きさの違いなんだろうなぁ。と。
そう考えると(そう考えなくても)、日本が制度も整っていないのに、外国人研修生?に至れり尽せりでどんどんビザを与えていることに不安しかない。
そしてフランス。
もう私は中学生の頃に初めて旅行した時から、この国に良い印象を持っていないので、驚きはしなかったけど、あそこまで、あからさまに外見(人種)で差別した対応を目の当たりにするとは思っていなかった。
テロも多数起きているので、物騒に見えても警備強化するのは分かるんだけど、だったら全員に対して厳しくチェックすれば良いのに。
そして荷物に関して質問はするのに、中身チェックはしてなかったので、質問する意味はあるのかが疑問だった。嘘ついてたらどうするんだろう。みたいな。
ということで、残りは最後のスイスから出国時の様子。
相変わらず全てがダラダラ長いので、次へ続く。。
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