(スイス/丘の上の教会)
さて、肝心のスイス出国時の話。
ジュネーブからチューリッヒ経由の成田行きだったので、チューリッヒの出国管理カウンターへ。
ここまで国境でハンガリーでの滞在の話に及ぶことはなく、クロアチアからハンガリーへ入国したスタンプだけで問題無くやって来た。
ということで、出国カウンターで特に自分からは何も言わず、単純にパスポートをおばさん管理員へ渡し、何をチェックするか、チェックしてみることにした。
通常通りにスキャンとか何かやってるな〜と思ったけど、途中でおばさんがスタンプをパラパラ確認し始め、暫くパラパラし続け、最終的にはパラパラしながら「え?…ん?」と独り言を言いながら、更にパラパラし続けるので、「前はハンガリーに就労ビザで滞在してたけど、これ必要ですか?」と期限切れの滞在許可カードを渡す。
おばさんはメールはチラッとしか読まず、「でも貴方の最新のスタンプってこの2月19日のなのよ(クロアチアからハンガリーに入ったやつ)。スイスにいつ何処から来たの?」と言う。
「ブダペストからグラナダに飛行機で飛んで、鉄道で欧州周遊しながら5月頭にドイツから鉄道でバーゼルに入りましたよ。全部シェンゲン内で。」と言うと、おばさんは隣のカウンターの別のおばさん管理員に何かドイツ語で相談している。
隣のおばさん:「●◎X⚪︎△…??」(多分私の国籍を聞いている)
おばさん:「日本」
隣のおばさん:「●◎X⚪︎△〜」(笑いながら、あぁ〜…いいんじゃない?的な表情)
おばさん:「●◎X⚪︎△〜」(笑ってる)
そしておばさんは私に向き直り、
おばさん:「今回はいいけど、貴方長く滞在し過ぎよ。3ヶ月しか居ちゃダメなんだから。」
私:「そんな筈は無いよ、ちゃんとカレンダーで90日カウントしたんだから」
おばさん:(指を折りながら)「2月、3月、4月、5月、ほら、4ヶ月もいるじゃない」
隣のおばさん:笑いながらこっちをチラチラ見ながら自分の出国管理対応もしている。
私:「違うよ、2月って言っても19日からのカウントで、今まだ5月終わってないじゃん…」(その日は5月19日)
と、言いかけているのに、私が話し終わる前におばさんが、
おばさん:「もう通してあげるって言ってるんだから、いいじゃない!通りなよ。」(鼻で笑っている)
隣のおばさん:おばさんと目を合わせて鼻で笑っている。
二人のおばさん:「やれやれ…」と言う感じのことを言いながら笑っている。
私:「わかったよ、通るよ、オーバーステイじゃないけど。」
ということで、頑張って計画立てて、キッカリ90日間のビザ無し滞在だったのに、おばさんの超どんぶり勘定で、4ヶ月もビザ無しでシェンゲン内に居た人としての小言を言われながら無事出国。
二人から鼻で笑われ、とても腑に落ちないオチ。
でも後日、よくよく自分のスタンプ履歴を見ていたら、2018年8月に日本に一時帰国をした際に、ヘルシンキ経由でブダペストへ戻った時のヘルシンキでの入国スタンプが無かったことに気がついた。
要は、2018年の8月に日本を出国し、何処からシェンゲンに入ったか不明のまま2019年の2月19日にLETENYEという聞いたこともないハンガリーの国境の町から、GORICANという、これまた聞いたこともないクロアチアの国境の町へ入り、同じ日に同じ国境の町からハンガリーに入ったスタンプが残っている。
という筋があまり通っていないパスポートを持った人が、その後何のスタンプも無しに突然5月にチューリッヒ空港へやって来て出国したいと言う。
確かに不審点はあったみたい。と思いつつ、それでも、そういうのを管理するのがおばさんの仕事なのでは…。と思ってしまう。
それにしても、スタンプって未だに重要な役目を果たしているんだなと実感した。
そしてそんなに割と重要なスタンプなのに、システム化しているから要らない的な感じで、押したり押さなかったりするの辞めて欲しいわと心底思った。
そんな感じで最後の最後まで欧州らしさを感じさせる90日間の旅の終わり。
<後日余談>
日本に入国する時に「スタンプいらないですよ〜」と言われて
押さずに帰国したら、住民票戻す時に市役所の人に、
「えっ、スタンプなしで入って来ちゃったんですか!」と言われた。
入国した日が確認出来なきゃいけないらしい。
ということで、飛行機のチケットを見せたらOKだったけど、
長期海外滞在してた人は帰国のスタンプを自分から取りに行かねば、
空港のおばちゃんに騙されてはいけません。
そして、会社の年末調整かなんかの時にも、口頭で伝えるだけだったかもだけど、
日本への入国日を聞かれた。という。
スタンプ未だ未だ重要です。
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