Tuesday 22 July 2014

貼りみやげ??


スイスはジュネーブに来ております。

エティハド航空でアブダビ乗り換え、
23時間もかかった。。
と言っても、アブダビ初上陸にテンションが上がり、
空港から出てないのに、お土産沢山買いました(笑)

成田からは窓から稲妻がよく見えて、
綺麗だの怖いだのって眠れず。
でもアブダビからは、
エティハドの若くて綺麗なお姉さんと、
たまたま境遇が同じだった隣のインド人と、
スカスカの飛行機で一人4座席!みたいなフライトで
沢山おしゃべりしたので、楽チンでした。

そしてジュネーブ到着。
新しいパスポート第一個目のスタンプにワクワクしてたのに、
入管のおっさんがインクつけ過ぎて、
知らずに指で擦ってしまい、滲んじゃった。。。

昔タリーズでバイトしてた時に、
自分にとっては毎日作ってる沢山のコーヒーだけど、
お客様にとっては、その1杯だけがタリーズのコーヒーなのだと
学んだことを思い出しました。

自分が将来入管のおっさんになったら、
一個一個丁寧にスタンプを押してあげようと、
絶対にないことを心に決めたスイス初上陸の日。

そしてスーツケースを取ろうと手を伸ばしたとき、
見慣れないステッカーを発見。


↓↓↓




これ。

こ、怖い。。しかもど真ん中に貼ってある。。
一瞬自分のだと思ったけど、勘違いだったんだと思い、
取らずに見過ごすも、一周回って戻って来た!!!

私のスーツケースは取っ手の両脇にものすごく小さい
イギリスとスペインの国旗のシールが貼ってあり、
って、このスーツケースに貼ってあるじゃん!!
ってことで、回収。
即効でシールを剥がす。
ドキドキしながら到着ゲートをくぐり、
迎えに来てくれた◎に再会するも、
頭の中は「何故パレスチナ?」が一杯で、
挨拶も早々、パレスチナステッカーの話を始める私。
ビビる◎。 
話し合いの結果、とりあえず開けてみようということで、
空港のトイレの前でスーツケース解錠。。

…なーんだ、やっぱりただのステッカーじゃん。
ということで、何もありませんでした。

別に特にパレスチナ人に偏見があるとかでもないし、
どちらかというとイスラエルの方がどうなの?
っていう状況だと私は解釈しているけど、
やっぱり戦争から遠い国に生まれた私は、
心のどこかで理由もない怖い気持ちがうっすらあって、
それは、実際にパレスチナに行った日本人のブログとかで、
パレスチナ人めっちゃ穏やかで優しい!というのを読んで、
頭で理解しようとしても、消えずにうっすら残ってしまうのです。

海外に色々行ってみて、結局どこに行っても、言葉は違っても、
人間の持っている基本的な感情はほぼ同じで、
それが文化や環境によって、どの部分が強く育つのかっていうところが
違うんだなぁと思うようになったら、
どこの出身の人とかあんまり気にならなくなったし、
文化の違いを見せつけられても、最初みたいにショックを受けなくなったけど、
やっぱり、実際に自分の目で見たものと、人の話を聞いただけで、
頭で理解しようとするのは全然違うんだなと思った。
一見は百聞にしかず。

中国が大っ嫌いだったのに、上海に5ヶ月行って、
中国人っていい人じゃん。思いやりの表現の仕方が違うだけじゃん。
って思ったことを思い出しました。

海外に出るって大事だなと思いました。
私のパレスチナへ対する理解力は、
ヨーロッパで出会う、ヨーロッパ以外に出たことのないおばちゃんが、
生魚を食べる国から来た私を、何となく異星人だと思ってるのと同じで、
きっとステッカーに怖がっている私を、パレスチナ人が見たとしたら、
おばちゃんから「タッパーっていうとても便利な箱があるんだよ!」
と得意気に自慢された時の私と同じような気持ちになるんだろうな。
と思った今日この頃。

世間は狭いけど、世界は広いなり。



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