Saturday, 15 July 2017

ドイツ人とメルケルと私


私の会社のパートナー会社がドイツにある。
ということで、
ドイツ人のおじさん(と言っても一応マネージャー)と
毎日メールや電話をする。

私はドイツ語圏の人の英語が苦手で、
最初の頃はこのおじさんとの電話が大変だった。

新聞から、一番新聞っぽい言い回しを引っ張り出して並べた様な文章を、
胸を張って、腹式呼吸しながら、
話しているのではなく、主張している様な話し方。

反対に、
新聞から、一番庶民的な言葉を引っ張り出して並べた様な文章を、
擬音語満載にして、電話なのに身振り手振りを無意味に加えながら、
相手の想像力を期待する様な抽象的な話し方の私。

向こうも向こうで、私の英語が苦手なんだろうな。
と、ヒシヒシと感じていた。

ただ、それが2年も毎日続くと、
人間は慣れるもので、
最近割とドイツ語圏の人の英語が分かる様になった
と感じているし、
おじさんも私を分かってきたな、と実感している。

そんなこんなで、最近仕事で色んな問題があって、
毎日おじさんと沢山話し合わなければいけない状況。
にも関わらず、
また新たに大きな問題が発生した。
既にいっぱいいっぱいで、やっと少しひと段落と思ったのに
休む暇もなくこの状況。

正に笑うしかない状況で、
朝おじさんと電話で、お互い
「はっはっはっ、やってられないね。」と
笑いあった。

その後メールで、
「さっきの件、こういう風にアレンジして」
と送ったら、
「前も言った通り、G20のサミットがあるから、その影響で無理だよ」
と言われた。

笑うしかない状況だったので、
G20のことなんてすっかり忘れてて、
この状況でG20かい。という更に笑うしかない状況と、
途方に暮れた感じを伝えたくて、
メールの返信に、


↑このメルケルさんを貼り付けて送ったら…
…スルーされた…

ちょっとしつこかったかもだけど、
署名も文字って
「Moekel」
って送ったら
…スルーされた…

分かり合っていなかったのね、私たち。。というショック。。

「G20なんて忘れてたわ〜、このタイミングでG20かぁ。もうっ。」
って言ってるメルケルさんを想像しながら
私も同じことを思ったんだな。
って想像してくれたら絶対メール開けた瞬間に
「ププッ」って笑うと思ったのに。

所詮ハイコンテクストな人間は
ローコンテクストな国の人にジョークを言ってはいけないのか。。
こないだのバナナのジョークは笑ってたのに。
一応仕事中だから、真面目にメルケルさんを使ったジョークにしたのに。。

と、まだまだローコンテクストな国民との
コミュニケーション能力に磨きをかける必要性を感じた日だった。

ただ何となく、その後のメールや電話に
フレンドリーさが出てきた気がする。
メールの宛先に入っていた、
別のドイツ人女性も、
電話に出る時何となく前よりフレンドリーな気がする。

きっと面白いと思ったのに
忙しすぎてスルーしたのかな。
と、ポジティブに考えることにした。









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