日本とは全く違うヨーロッパの空。空の青さもきれいだけど、なんと言ってもこの力強くて手の届きそうな雲が、私は大好きでしょうがない。
マドリッドに行った時、雲一つない真っ青な空を初めて見て感動したけど、何もない空って何も起きないつまらない人生みたいで5分で感動し終わって飽きてしまった、ひねくれ者丸出しの私。だからイギリスみたいに影のある国が好きなんだろうな。
昔スペイン語の先生に「ヨーロッパの空は低くてきれいだ」って言ったら、空に低いも高いもないと言われた。
この雲の躍動感を見て、何も感じられないなんて、慣れって恐ろしいし、ちょっとかわいそう。(どうでもいいけど、この力強さは、日本語で言ったら間違いなく「ガ行」だと思う)
サラマンカで生まれ育った30代前半のホストファミリーの息子は、この世界遺産モリモリの街を見ても何も感じないんだって。
人って、生まれた場所に関わらず、大体同じ形で同じ能力を持ってるけど、
人生って、生まれた場所によって、全然違うものになるんだなと思った。
そんな感じで、最近日本人としての自分のアイデンティティというものの存在をヒシヒシと感じるようになってきました。
さて、そんな一日本人の人生、どうなっていくんでしょう。
ヨーロッパの空みたいに、ガンガン色んなことに頭を打っても、その奥には深くて澄んだものを秘めていられるような人生だといいな。ってか、そうしたいな。ってか、そうしよう。
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