Monday 29 February 2016

豪快な粗大ゴミの日


ブダペストでは、地区ごとに年に一度、
無料で粗大ごみ出し放題の日がある。


街中がゴミ溜めになるので、なかなかの迫力。
何も知らないで目の当たりにすると、
一瞬ビルの解体工事かと勘違いするけど、
あまりに所々で目にするもので
この街大丈夫か?となる。


1-2週間前から貼り紙で告知され、
ゴミを出していい日が丸一日あり、その翌朝には全て回収される流れ。

粗大ごみというか、
何でも出せるので、いらない洋服とか捨ててる人もいるし、
それを品定めする割と小綺麗な若いカップルがいたりする。

もちろん普段このエリアで見かけない
ジプシー的な人たちが何組も、
ごみ出し場所に仲間と車でやって来る。
椅子を置いてゴミの山の横を陣取って、
朝から夜までお金になるゴミに目を光らせている。


しかも、各アパートの前に2-3箇所出す場所があるので、
本当にその日はゴミとジプシーの街になる。


去年の私は来たばかりで、何も知らず。
今年の私は前任者から無理やり引き取らされ
邪魔になっていた調理器具一式を出す気満々でいた。

割と綺麗な段ボールに、
新品ではないものの、そこまで悪くない
ボールやら、ガラスのポットやらが入っており、
絶対ジプシーに人気が出るだろうと思いつつ
家の前に出す。


家の前を陣取っていたオヤっさんの視線を感じつつ、
家の扉の前に戻った時点で振り返ってみると、
思った通り速攻で私の出した段ボールを開けて
中を物色していた。


そのまま家に上がり、
トイレに行ってからすぐに出かけるため
3分後にまた外に出る。
オヤっさん、持参した巨大バッグに
私の出したガラスポットやらを詰め込んでいた。


出して1秒で売れたという、
意味の分からない満足感。
ただのゴミになるのではなく、
オヤっさんの小遣い程度にはなっただろうから
よかった、よかった。


ということで、翌朝早くからゴミ収集車の音がうるさく目が覚めた。

旅行でたまたまこの光景を目にしてしまった人、
いつもはここまで汚い街ではないことをご理解下さい。








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